音楽が好きです。小さい頃は姉達のカセットテープを勝手に借りては聴いていました。サザン、山下達郎、中森明菜などなど。当時はYouTubeなどは存在せず、音楽を所有したいのであればレコード・カセットテープを買うかテープにダビングをするしかなく、姉達がせっせとダビングに勤しんでいたのを覚えております。

 

姉達は邦楽のみならず洋楽テープも持っていて、初めて聴いた洋楽はカーペンターズかノーランズ、もしくはオリビア・ニュートンジョンあたりだったかな。

幼少の頃に繰り返し聴いた曲がありました。唯一聞き取れたのが「ウーワー ウーワー ニューヨークシティ」の部分のみ。調べてみるとマンハッタン トランスファー ボーイというソウルグループのボーイ フロム ニューヨーク シティとのこと。

非常に曲のノリが良くて狂ったようにリピートしていましたが、今から思うに、畳の部屋で「ニューヨークシティ」と連呼している子供時代の自分を想像するのはちょっと気恥ずかしいです。

 

楽器は残念ながら吹けません。数度チャンスがありました。最初はトランペット。小学校のバンドに所属していた友人が楽器室の鍵を持っていました。それ幸いと楽器室は僕らの放課後の溜まり場となり、部屋に置いてある楽器をいろいろ試して遊んでいました。友人はトランペットを担当していたので教えてもらったところ、意外と簡単に音が出ます。楽しくなった僕は親に頼み込んで、そして粘りに粘ってついにトランペットを買ってもらうことに。親との約束は自分で練習すること。

 

恐らく一ヶ月くらいは練習したのだと思います。「カエルの歌」と「きらきら星」の2曲を。常に窓を開けて練習していたのですが、近所の人にとってはいい迷惑だったと思います。なんせカエルの歌ときらきら星を何度も聴かせられるのですから。雨戸を閉めてしまう家もありました。次第にトランペットへの情熱が薄れてゆき、ついに天袋が常駐の場となりました。それから四半世紀の時を経て次男がそのトランペットを吹いています。

 

中学時代にバンドブームが訪れました。僕の周りではBoøwy、ユニコーンそれからX Japanが絶大な人気を誇っており、それらのバンドに影響を受けた同級生達がバンドを組み始めました。僕もベースギターをやらないかと仲間から誘われましたが、なぜか興味が湧かず断りました。当時は「流行り」と言われるものに全く興味を持てず、トレンディドラマを観るかわりに時代劇を観、人気絶頂バンドを聴くかわりに聖飢魔IIを聴いている学生でした。

 

中学時代における洋楽との関わりは限りなくゼロに近いものでしたが、高校入学して間もないころ「これからは洋楽を開拓しよう。」と決意。たまたま本屋で見かけた音楽雑誌の表紙に大きく「レッドツェッペリン」と書いてあるのが目に留まりました。おお、レッドツェッペリン、名前聞いたことがあるぞ。そこで洋楽に詳しい同級生に尋ねると、「ツェッペリンは最高だぜ。」と即答が。早速ブックオフで購入したCDを聴きました。「移民の歌」はすごく好きでしたが。。。洋楽開拓の第一団はここで終了します。

 

ある日ボーリング場でもの凄く気になる曲がかかっていました。声は氷室京介と認識できましたが、曲の名前がわかりません。友達に聞けば良かったのでしょうけど、なぜか恥ずかしくて聞けませんでした。仕方がないので、またブックオフのお世話になりました。3枚ほど氷室京介CDを買って聴き始めること数分。ありました。FLOWERS for ALGERNONの一曲目Angelでした。そしてこれが僕がBoøwyの曲を(解散してから数年が経過していましたが)聴き始めるきっかけとなったのです。

 

更にBoøwyは他の元メンバーのソロ楽曲への足掛かりとなしました。布袋寅泰そして松井常松。高橋まことはソロ活動はしなかった?ようですので聴きませんでしたが。高校はまさに”Boøwy時代”で、洋楽はやっと大学で僕の人生に再登場します。

 

ある日大学の購買をうろうろしていると何だか気になるCD(War Heroes)が目に入りました。まさにこのジャケットです。

ジミヘンはビックコミックスピリッツに連載されていた漫画(じみへん)もあり、名前だけは知っていました(以下ツイコミより)。

じみへん

ジャケットに惹かれて、その横にあったCry of Loveも衝動的に購入。しばらくはこの2枚ばかり聴いていました。これが洋楽開拓第二団の始まりです。

 

僕は音楽に関する造詣は浅いですが、とても大好きです。「あなたにとっていい曲・音楽って何?」と質問されてもうまく答えられません。強いて言えば、聴いてて”寒いぼが出るもの”とか”思わず泣いてしまうもの”でしょうか。車で音楽を聴いているとたまに泣いてしまうことがあります。いいおっさんがひとり車で泣いているという図も情けないですが、どうしようもなく泣いてしまうことがあるのです。