台本の書き方上全ての不問キャラを男口調で書いていますが、女性が演じる場合は口調、一人称、好きに変えて頂いて構いませんし、ご自身の言いやすいお言葉(方言など)で演じて頂いても結構です。
性転換、全く問題ありません!

アドリブに制限は一切ありません。ですが、共演者の方々に迷惑のかからない様、自己責任でお願いします。









河磯 七子(カワイソ ナコ)・♀


神・不問


ダザダゾ・不問









河磯M「私の名前は河磯七子。どこにでもいる普通の高校三年生よ。まあ強いて言えば…アニメが好きかな?でもでも今の時代アニメが好きでもおかしくないよね?日本のアニメは国際化してるものね?ちゃんとした国益だものね?だから今のご時世アニメが好きって言っても不思議じゃないよね?ね?ね?そうよね?……良いよね…魔法少女。」


河磯「……やった…!当確した時からずーっと待ち望んでたグッズが届いた…!美少女闘士ブレザーサン、限定版乙女のねじり鉢巻…!巻きたい…!でも一個しか当確しなかったから…観賞用にするか…使用するか…!迷う…!」


神「ピンポーン。」


河磯「え、こんな時に誰?」


神「ピンポーン。」


河磯「なんでママとパパ出ない…ああそっか、パパは社員旅行でママはママ友会だっけ。じゃあ今家には私だけか…。」


神「ピンポーン。」


河磯「いや今はそんな事よりこれをどうするべきか…。どこかのサイトで転売されてないかな?今なら五倍の値段でも買える気がする。」


神「いや出ろよ。」


河磯「きゃあああああああ!?不審者!!」


神「あ、待って!そんな無駄の無い動きで110番かけないで!違うから!不審者じゃないから!」


河磯「どう見たって不審者でしょ!勝手に家にも上がってるし!」


神「それを言われたらワシ弱いんじゃよ。」


河磯「は、早く出てって!本当に警察呼ぶわよ!」


神「ていうかこの部屋すっごいピンクじゃの。あ、下ネタ的なやつじゃなくて本当に色的に。」


河磯「もしもし!今、神を自称する不審者が私の家に不法侵入しています!」


神「君逆に凄いね!よくそんな的確にウィークポイント伝えれたね!そりゃっ!」


河磯「住所はっ……えっ!?も、もしもし!?もしもし!?」


神「無駄じゃよ。お主のスマートフォンには少しばかり眠ってもらった。」


河磯「な、何をしたの…!?」


神「言ったじゃろう。ワシは神、自称ではないぞ河磯七子よ。」


河磯「わ、私の名前…!?」


神「ホッホッホ…分かりやすいのぉ。どうして名前を知っている?と、言いたげな顔じゃな。」


河磯「気持ち悪い…。」


神「正直じゃの。でも時にはその正直さが人を傷付ける時もあるんじゃぞ?それが今じゃ。」


河磯「ま、まさかストーカー…?でも私になんか…!?」


神「さて、そろそろ誤解を解いてもらわんとの。それ!」


河磯「きゃっ……!?……え…?どこここ!?」


神「ここは、世界征服を企む悪の組織のアジト……ワシが見つけた。そうワシが、見つけた。ワシが。」


河磯「世界征服……?な、なに?何が起きてるの?」


神「説明は後じゃ河磯七子よ。これを見るのじゃ。」


河磯「な、何それ…誰か入ってるの?」


神「こやつは改造人間…世界征服を企む悪の軍団に改造された能力者じゃ。」


河磯「なに…夢…?」


ダザダゾ「うう……。」


河磯「え、いま…。」


神「いかん!そやつが起きるぞ!離れるのじゃ!」


河磯「え?」


ダザダゾ「うがああああああああ!」


河磯「きゃあああ!?」


ダザダゾ「なんだお前ら…。」


神「河磯七子!このままではあやつに殺される!あやつに対抗出来る力を、ワシがお主に授ける!こっちに来るのじゃ!」


河磯「そんな…こんな漫画やアニメみたいな事が…。」


ダザダゾ「ホントに改造されたのか……お前ら、試させろよ。」


神「急ぐのじゃ河磯七子!」


河磯「無いと思ってた漫画やアニメみたいな事が……ある!神様!私に力を!」


神「よかろう!河磯七子よ、お主に保護の神、ベス神の加護を授けよう!」


河磯「変身!」


神「あ、そういうんじゃないから。」


河磯「違うの!?」


神「なんでみんな変身出来ると思うの?流行り?」


ダザダゾ「何くっちゃべってんだよ。来ねえならこっちから行くぞ!」


河磯「ひっ!」


ダザダゾ「俺の名はダザダゾ!」


神「ダザダゾ?」


ダザダゾ「ダザダゾ!」


神「河磯七子よ、3回言ってみ。」


河磯「ダザダゾダザダゾダザダゾ! 」


神「聞こえんかったのぅ。もっかい言ってみ。」


河磯「ダザダゾダザダゾダザダゾ!」


ダザダゾ「いつまで言ってんだ!行くぞオラァ喰らえ!」


河磯「うっ……!?あ………あ…。」


神「どうしたのじゃ河磯七子!」


河磯「甘い物が食べたいです…!」


神「……………………へえ。」


ダザダゾ「おお!本当に出来るじゃねえか!」


神「なに!?これも貴様の能力か!」


河磯「甘い物…甘い物……。」


ダザダゾ「その通り!俺の能力は、指定した相手の身体から、糖分を消す!」


神「なんか…その喋り方の割にそんなに派手じゃない能力じゃのう…。」


ダザダゾ「うるせえ!」


河磯「あ……甘い物が…!」


神「大丈夫じゃ河磯七子よ!あやつを倒せば家に帰ってたらふく甘味を食べれるぞ!」


河磯「あ、あま………え?なんか言いました?」


神「いやだからね?アイツ倒したら家に帰れるよ?って。甘い物食べれるよ?って。」


河磯「えー……………あ、はい、そういう事ですね!」


神「ど、どうしたのじゃ!さっきまでの感じはどこへ行ったのじゃ!」


ダザダゾ「無駄だ!言っただろう、俺の能力は甘い物が食べたくなるんじゃねえ。糖分を消すんだ!結果それが甘い物が食べたいに繋がるに過ぎない!人間の体内から糖分が減ったらどうなる?集中力、思考能力の低下、更には低血糖症まで起こるのさ!」


神「な、なんと似合わない能力じゃ!河磯七子よ!早く能力であやつを倒すのじゃ!」


河磯「の、能力……?」


神「そう!お主の能力は、召喚!状況に応じ、望んだ者を呼び出す事ができるのじゃ!」


ダザダゾ「なに?そいつは厄介だな。そのうち低血糖症で意識は保てなくなるとは思うが、さっさと終わらせてやるか。」


神「まずい!何か甘味…甘味…そうじゃ!河磯七子よ、これを食べるのじゃ!」


河磯「……え?」


神「この前コンビニでコーヒー作った時にポケットに入れたまま忘れてたスティックシュガーじゃ!ちょっとポケットの中で袋は破けてしもうたが、まだ使っとらんぞ!」


河磯「嫌!」


神「な、なぜじゃ!?あれじゃぞ!ポケットの中と言っても、ほんの3日前位じゃぞ!」


河磯「嫌!」


神「ええーなんで!?ていうか君急にスッパリ物言うね!そんなに嫌!?」


ダザダゾ「へっ。知らねえ親父のポッケに放置されてた砂糖なんて誰が食うか。」


神「食べるのじゃ河磯七子よ!このままでは殺されてしまうぞ!」


河磯「そんなの食べるくらいならこのまま死ぬ!」


ダザダゾ「俺もそうする。」


河磯「に、逃げなきゃ……か、身体が震えて…。」


ダザダゾ「痙攣症状だな。さ、死んどけ。」


神「ぬぬぬぬぬ…!河磯七子よ!よく聞け!」


河磯「……?」


神「ブレザーサン、新作来るぞ。」


河磯「マジで!?」


神「うむ!まだどこにも出てない情報じゃ!お主だけに教える!」


河磯「な、なんでそんな事…。」


神「ワシは神じゃぞ!知らぬ事はない!さあ!このまま新作を見ずに死ぬか、これを食べて新作を見………!」


河磯「食べる!」


ダザダゾ「即決!?」


神「そうじゃ。それでこその人間じゃ。」


河磯「……震えが、止まった。」


ダザダゾ「はっ!そんなに漫画やアニメが見たいのか?くだらねえ。」


河磯「くだらない…?」


ダザダゾ「ああ。ありもしねえもんを夢見ても、現実を見れねえんじゃ、俺以上に人間失格だぜ。」


河磯「今まで、オタクだからって色んな酷い言葉を浴びせられてきた…ありもしない…夢…でも、今は…そんな夢みたいな、漫画やアニメでしか見たことなかった事が、今はここにある!」


ダザダゾ「っ……!」


神「見た所あやつの能力には発動するのに時間を要する!今じゃ!能力を使え!」


河磯「お願い!来て!…………………っ!?」


神「どうじゃ!?」


ダザダゾ「なんだ!?何が来る!!」


河磯「お……………。」


ダザダゾ「お?」


河磯「おええええっ!?おおおおおええええええええっ!?」


ダザダゾ「うわあああああああなんだ!?」


神「成功じゃ!見るのじゃ!お主が今吐いた卵、その中のお主の召喚獣が今孵るぞ!」


河磯「おろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ!」


神「あ、今のは普通に気持ち悪くなって吐いたのね。」


ダザダゾ「た、卵が動いてやが……なっ!?」


河磯「え……………ブレザー…サン…?」


神「その召喚獣は、お主の望んだままの姿で現れるのじゃ!」


河磯「た…助けて!ブレザーサン!」


ダザダゾ「ふん!何が出てくるかと思えば、こんな女ひとぐえっ!?」


神「クリーンヒットじゃ!」


ダザダゾ「うぐっ!ぐはっ!ば、ばかな!俺がっこんな学生服の女に!がっ!?」


河磯「学生服の女なんかじゃない……その人は、美少女闘士ブレザーサンよ!」


ダザダゾ「クソがああああああ!」


河磯「今よ!滅殺!サン・クラウン・マンション!」


ダザダゾ「ぎゃあああああああああああああああああああああ!」


河磯「太陽目掛けて突進よ!」


ダザダゾ「ばかな……俺…が……ぐふっ……。」


神「よくやったぞ河磯七子よ。またここに、新たな戦士が産まれたのう…。」


河磯「改造人間……こんな人がまだいるの?」


神「うむ。世界征服を企む悪の軍団はより一層、侵略の魔の手を広めておる。このままでは、お主の住む街は改造人間だらけじゃ。」


河磯「こんな、漫画やアニメでしかないと思ってた事が……私なんかが、世の中の役に立てる…。」


神「うむ、お主にしか出来ん事じゃよ。」


河磯「でも、神様。」


神「なんじゃ?」


河磯「召喚する時に口から吐かなきゃいけないのなんとかなりませんか?めちゃくちゃ嫌なんですけど。」


神「あ、それは無理、諦めるんじゃの。それよりもお主の戦士としての名を決めなければのう…そうじゃ!シンプルに、魔法少女トキメキラブってのはどうじゃ?」


河磯「ブレザーサン。」


神「ええっ!?ちょ、待って待っぎゃあああああああああああああああああああああ!」


河磯「太陽目掛けて突進よ!」




【 間 】




神「さーて、次回の魔法少女トキメキラブは?」


河磯「河磯です。私、よく名前を間違われるんです。漢数字の七に、子供の子で、「なこ」って読むんですけど、友達からは「ななこ、ななこ」って。まあ、昔からなんであんまり気にしてないんですけど…ゲームで下の名前を入れた時、キャラまで「ななこ」って呼ぶのであんまり感情移入が出来ません。さて、次回の魔法少女トキメキラブは?
『ハイハイ台湾』
『五本杉』
『右膝に蛾』の3本を……お送り、します?で、良かったですよね?それじゃ、ジャンケンポン!私の発明グッチョッパ!」




〜幕〜









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