自分が抱えているある種の「満たされないもの」を一時的に補完する役割であり、
自分が楽しくいられる、素直でいられる大切な時間だと思う。
私は、ずっとずっと女の子に憧れてた…。
格好いいものなんかより可愛いものが好きだった。
本当は…女の子に生まれていたら良かったのにって
今まで数えきれないくらい思って生きてきた。
ただそれを、自制心と、勇気のなさと
現実的に自己分析して「無理だ」と思ってきたから
悪魔で「消去法で何となく」男でいるようなものだった。
実際、見た目も身体も
どうしたって男なのだから。
だから、女装している間は
非現実的な事を実際に実現できる時間で
凄く不思議で、私でない私になったような感覚で、それがとても私には心地よくて……。
ただ…、
そればかりに「溺れてはいけない」な…とも思う。
何事もバランスというのがあって、
そっちに走りすぎて他の大切なものを見失うくらいなら
そんなもの、とっとと辞めてしまうべきだと思う。
金銭的な面、将来設計の隔たりになる様な出費とか時間の使い方は絶対にあっちゃいけない。
管理できない趣味なんて、
そんなの ギャンブルと一緒だから。
何よりも…
自分を愛せるようになるのと同じくらい(それ以上)、子供たちを、家族を大切にしなきゃならないから…。
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数日前、幼稚園の合宿の為
娘ちゃんが約2日半不在でした。
私にとっては
娘ちゃんがいない日々は何度か経験している(年末年始とかは私は仕事で、奥さんは子供を連れて帰省するから)んだけど、
身内が誰も傍にいない状況って初めてだったから、
私も正直ハラハラしてたと言うか落ち着かなかったし、
娘ちゃん本人はきっと、物凄く不安だったと思うんだ…。
私が言うのもなんだけど、
娘ちゃんは 本当にパパっ子です。
今の職場になってから、私は全然娘ちゃんと寝てあげられてなくて
勿論それは私も寂しいんだけど、娘ちゃんも
色々我慢しているものがあるらしくて……。
合宿前夜、娘ちゃんは
中々寝ようとしませんでした。
ママと弟君は先に寝てしまって
私のところに何度も来て
「パパと一緒に眠れなくて本当に寂しい…」って
何度も言いに来て、それでも「……パパ、お休み
」って最後には言ってまた戻るんだけど…

少しするとまたやって来たりして……
最後に私のところに来た時、
娘ちゃん、瞳がうるうるしてた…。
寂しいのかな。
不安なのかな…。
「どうしたの?(ぎゅってして)大丈夫だよ。
また一緒に寝れるし、
合宿も、きっと楽しくなるよ
。

だから、早く休みなさい?(*^^*)」
そう言うと、
娘ちゃんは納得したのか
「うん、お休み(*^^*)」と言って
今度はもう戻ってこないでお利口に眠ってくれました。
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私……
やっぱり、
自分の為だけに時間は割けない…。
限られた時間の中でしか女装とかしてないけれども、
それでも…
娘ちゃんとの時間だって無限じゃない。
今、本当に大切な時間って何?
そう考えたら……
少なくとも「今回は」
私は………自分を優先すべきでは無いと思った。
明日、日曜日は
いつものイベントがあるんだけど………
私、今回は断念します。
絶対に行けないわけじゃないし
行きたくない訳じゃ勿論ないし
むしろ行きたい気持ちはめちゃくちゃあるけれど、
今はそれに勝るものがあるから…。
だって、娘ちゃんが夏休みの間しか
一緒にゆっくり過ごしたり眠ったり出来ないかもしれない…
ましてや明日はイレギュラーで棚卸しが無い。
帰りはそこまで遅い時間にはならないはず…。
*
さっき、
娘ちゃんに
「明日は一緒に眠れそうだよ(*^^*)」って言ったら、すっごく喜んでた。
代わりに、これから持ち帰ってきた仕事をやらなきゃならないんだけど…
でもきっと明日、
私は、後悔はしないだろう。