青いわたし | *Nanablog*(∩´ω`∩)

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可愛いものが大好物(∩´ω`∩)わーい

テレビでワイワイやっている女装(と言うかオカマ)さんは
どうしてあんなに周りをかえりみずに好みの相手(男性)にベタベタするのか。

「容姿は男性だけど心は女性」だと言うのなら
一般の女性の様に、ごく自然に男性と関わりあいを持てば良いのに。

下品とさえ感じてしまうそのガッツキっぷりは
世間に「女装する人は基本的に皆こんなもん」という偏見を植え付けてはいないか。




「女装は、最近になって少しずつ世間に知られて浸透してきたよね~。認められてきたよね~」
女装する人は口を揃えてそう言う。


たけど、本当に女装は世間に受け入れられてきているのか。
話題になることは増えたけど、
ただ笑い者にされたりネタにされているだけなのではないか。



【私も、そんな人間の一員なのではないか?】

気持ち悪いと笑われているのではないか?。







私が女装をし始める以前の事、
自転車で 少し遠くまで用事で行ったときの事。

細い道の向こう側から
一人の女装した人がやって来た。
私が女装した人をリアルで見たのはその時が初めてだった。

見た目は、明らかに男。
小綺麗にする努力の形跡も特になく
ただ単に、女性ものの洋服を着たオッサンだった。

格好は… 超短いデニムパンツにしましまのニーハイ…
この時点で、私が悪い意味で衝撃を受けたのは言うまでもない。

その頃は、私自身自分が女装するようになるとは思ってもいなかったし
ちゃんと綺麗に女装した人を見たことが無かったから
女装に対する印象がその時までに抱いていたそれより遥かに悪くなったのは間違いなかった。


【世間からはみ出た欠陥品】

かなり厳しい言葉だけど、自然に思い浮かぶイメージはそんなものだった。







私が女装をするようになって、
少しずつ楽しくなってきた時に
ふと、ある事を考える様になった。
(その思考は今でもずっと続いている)



私は、別に「心と身体の性別」が一致していない訳ではない。
至って普通の男で、性の対象は間違いなく女性で、
男に心がときめく事は絶対に有り得ないし
今後も無くて良いし全く求めてない。



ただ単に…
可愛い女の子に生まれたかったなぁって言う感情が小さい頃からずっとあって、
自分も女の子の洋服を着てみたい、
女の子みたいに華のある存在になりたい、
一種の「絶対に手の届かない憧れ」だっだ。


心は男なのに、
女装している時はまるで女の子になったみたいに心は穏やかで、
だけど、それでも私が好きなのは決して男性ではなく女性…。
女性と関われば、私は正気に戻って性格がB面仕様に戻ってしまう。



【私って、一体何なの?】



ただ単に、女の子の格好をして喜んでいる
世間の感覚とはズレた性癖の持ち主、
そんな感じ?


だからこそ、自分でやっていて「変態だなぁ…私…」って思うことが良くある。


真面目に性別に悩み、女性になりたい人からしたら
私みたいな半端者って凄く迷惑な存在なんじゃないの?って感じてしまう。

紛れられる程の容姿でも無いくせに。



それでも、やめられない。


私は…本当にバカだなぁ。





先日、ジェンダーフリーのイベントに行った。

女性、男性、女装さんといて
性の対象も多分それぞれで、
だけど、私のような感覚の人はもしかしたらいないのかもって思った。

それは今回に限った事じゃない。
いろんな場所で、私が今まで感じてきたことだ。

別に、どれが良くてどれが悪いとか
そういう事を言うつもりじゃない。

だけど私は、私みたいな中途半端な立場で漂っているのは、私だけな気がして…。





酔いが回ってきた私は、
いろいろ席を移動しながらいろんな人と話をする様になった。
ある方(お名前忘れちゃった;;)との話題で
そんな「私の中途半端な立場」についての話題を出した。

話し相手になってくれた方は
アメリカとかで暮らしている経験もあってか
いろんな人を見てきたからなのか
とても寛容な方だった。

「別に良いんじゃない?自分が好きな事をやっているだけでしょ?。周りに迷惑かけないならやり続けたら良い、てか、やりなさい(笑)」って言ってくれた。


超簡潔な回答で、
私も、頭の中ではとっくに分かってはいたけれど、人から直接言われたことは無かったから
ちょっとだけ、自分の中でつかえていた物がスッと取れたような気持ちになった。




【多分、その答えは言い訳。】



だけど、そんな言い訳すら愛して
もっと自分を認めてあげても良いじゃない…。




私の事を、認めてくれる人もいるんだなぁ…。

その人と会話していてそう感じた。


不器用な私は、中々そう感じることができず
多分今日までも私の事を認めてくれていた人はきっと沢山いたと思う。

私自身が、心のどこかでそれを疑って
突っぱねていただけなんだ…。

私自身が私を忌み嫌っているだけなんだ…。







女装は、どんな綺麗事を並べようとも
やっぱり世間では全然受け入れられない。

だけど、私が初めてあった人(オッサン)のようには
私はならない。

【同じ一員】何かじゃない。

私と関わってきてくれたみんなだって
決して【同じ一員】などではない。


みんな、それぞれに悩みや葛藤を抱えながら
可愛くなりたい、綺麗になりたいって努力してる。


変な趣味だと思うよ。

自分の写真を見て
吐き気も催すのはしょっちゅうだよ(ぇ。


それでも時々、
「あ、今の表情可愛い(*´ω`*)」って感じられる瞬間、あるよね。


その瞬間に出会うために
わたしは多分、女装をしているんだろうなぁ…。






答えを出しても、私はきっと、また悩むだろう。
悩んでも仕方無い事に悩んで、漂って、
悩んで悩んで、また答えを見つけて
少しずつ成長していくのだろう。


女装する人として?


一人の人間として。