中国3K物語 【プロローグ】 | 憧れの『称号』を掴む時・・・/2:59

憧れの『称号』を掴む時・・・/2:59

走るオヤジ!
苦節2年、故障を克服し「第1回大阪マラソン」で完全復活!
次なる野望 ・・・ その称号を手にするまでの記録を綴る。

 中国

それは四千年の歴史
しかし、その歴史はただ者ではなかった
いや、ホントマジで!

それは大学4回の夏、連れと卒業旅行の企画中
お互い合意し、夏休みの1ヶ月間を利用して楽しむ
こととした。
問題は行き先だ
金の無い俺達は貧乏旅行をきめこむつもりでいた。
しかも旅行期間は1ヶ月、先進国へ渡るのは到底
無理がある。
と、なると行き先は限られてくる。

俺が提案した第一候補は「インド」
怪しくもまた、一度行くと人生観が180度変わると噂される
その国に異常なまでの興味があった。

連れの一押しは「中国」
その連れが中国語を専攻していたこともあり、その国の
持つ魅力と歴史に取り付かれていたのである。

結果、予算も考慮し、近場の「中国」となった。

数日後、2人で旅行会社へ行き最も安い経路を調査
渡航手段に

『鑑真号』 (旅客船)

をチョイスしたのである。

神戸港から出航し、上海まで2泊3日の旅。
2等客船(畳敷きの雑魚寝スタイル)で、当時数万円
だった記憶がある。

基本的にはバックパッカースタイルで、行き当たりばったり
の計画(ツアー旅行ほどつまらない物はない)だが、
そこは未知の国「中国」、安全策をとって到着日と帰国前
2日の計3日間は、ホテルを押さえておくことにした。

さすがは中国、この計画段階で既に第一の関門が
俺達の前に立ちふさがったのである。

「日本から現地のホテルが
予約できない!」

いや、厳密に言うと、外資系もしくは高級ホテル以外の
国産格安ホテルは日本からでは予約できないのである。

仕方なく、中国国内1ヶ月分の旅行費に相当する金額を
その3日間の外資系ホテル費用に使ってしまったので
ある。

こうして、俺達の卒業旅行が幕を開けた。