---概略---
それだけの強みや魅力があなたの中に眠っていたということ。
これに気づかないってもったいないでしょ?
これは、5つのステップに分けると理解しやすい。
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これまで、履歴書に書く自己アピールや面接対策などについてこれまで述べてきた。
その理論は「本編」と「予告編」。
「予告編」については前回(2018/10/5)述べたが、今回は「本編」について述べてみたい。
本編は予告編の10倍くらいが目安なので、少なくとも2500字はほしいところ。
といっても、なんの準備やコツもなく書き始めるのは難しいだろうし、ダラダラ書いても伝わりにくい。
よって、以下の5つのステップに分けると書きやすいことを説明する。
1、自身の強みキーワードを複数書き出し
2、一つのキーワードから具体的エピソードの掘り起こし
3、エピソードからキーセンテンスへ
4、キーセンテンスから文章へ
5、2~4を他のキーワードにも反映
2500字なんて書けない!
なんて思ったあなた、この5つを理解すれば2500字なんてあっという間で、むしろ足りない! なんてきっと言うよ。
それが理論。
1、自身の強みキーワードを複数書き出し
まずは、自分の強みについて思いつくまま書いてみよう。
たぶん、誰もが言えそうな一般的なものも多くなってくると思うけど現時点では大丈夫。
この時点ではあくまで気軽に書くことが何より重要。
質より量! ブレストみたいなイメージね。
たとえば、
・元気
・リーダーシップ
・チームワーク
・挑戦
・積極性
ってな感じ。
これって、見ての通り誰もが言えるごくごく一般的なことだけどまずはそれでヨシ。
ここから深みをつけていけば、あなたしか言えないオリジナルな自己アピールになる。
薄い自己アピールと濃い自己アピールの違いは、何かを言うにしてもそこに具体的なエピソードや経験、学んだことの具体性があるかどうか。
上記のキーワードだけに注目すると薄いけど、これから肉付けしていくから大丈夫。
2、一つのキーワードから体的エピソードの掘り起こし
1の段階でキーワードが書けたら、その一つ一つについてそのワードに関連するエピソードを思い出しながら書いてみる。
学生さんは、部活やアルバイト、ボランティア活動などをイメージすると書きやすい。
たとえば、「元気」について。
どんなときに自分が「元気」だと感じるのか。
どんなときに周りの人から「元気だね」と言われることが多いのかをイメージすると分かりやすい。
ボリュームとしては1行程度の短いもの、詳しい内容はなくていい。
こんな感じ。
・近所の人に挨拶すると「元気ね!」と笑顔が返ってくる
・アルバイト先で笑顔で接客すると「元気ね」と言われる
・早起きが得意で窓を開けると一気に元気が出る
・つらいことがあってもすぐに切り替えることが出来る
・アルバイト先で制服に着替えると気合が入る
全て日常の出来事だが、こういう小さいところにその人の人物像が現れ、そこに魅力が眠っている。
だから、「こんなことでいいの?」なんて思わず、どんどん書いてみよう。
少なくとも私は、
近所の人に「元気ね!」と言われる若者には会ってみたい。
普段何気なく生活している中では、このようなことが大きな価値を持つことになかなか気づきにくい。
そして自分自身が大きな価値がある人間なんてことにはなおさら気づかなかったりする。
こういう小さなことが大きな価値に結びつくことを理解して欲しい。
3、エピソードからキーセンテンスへ
ここまでくると、「元気」というキーワードに既に深みが出ていることが良く分かる。
この人の「元気」って何なのかが良く分かる。
「元気があります!」だけなら誰でも言える。
事実や中身がなくても言える。
そうなると、そこにはオリジナリティはなく、「それを言ったのは今日で10人目です」になってしまって全然魅力的ではない。
ところがそれに中身や根拠が伴うと、オリジナリティが出てきて思わず前のめりで聞きたくなってしまう。
では、2からつながるキーセンテンスはこんな感じ。
・私は元気を伝染させることが出来る
・私の元気さは周囲に活力を与える
・元気さはツライ事も忘れさせる力がある
ここで、そこまで言っていいの? なんて思う人もいるかも。
でもさ、決してウソは言ってないじゃん。
周囲の人が「元気ね!」って言ってくれるんでしょ?
それってその人に活力与えてるじゃん。
自信持って言おうじゃないの!
どうでしょう?
「元気があります!」だけとはずいぶんと深みが違ってきたでしょう?
こうなると、面接官としては「元気を伝染させるってどういうこと?」なんて興味が出てくる。
そこから「詳しく聞かせて欲しい」なんて言いたくなるもの。
この質問に対する答えはあなたの中にあるでしょ?
ほら、もう面接対策になっている。
あなたは、こんな力を持っているんです。
それに気づかないのはもったいないと思わない?
4、キーセンテンスから文章へ
もうココまでくると楽勝じゃない?
キーセンテンスとエピソードを交えてを文章にするだけですよ。
エピソードを詳しく思い出しながら長めに文章を書いてみよう。
こんな感じ、
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私はこれまで、アルバイトやボランティア活動を通じて多くの人と接してきました。
そこでは私のとりえが大きく役に立てることを学びました。
そのとりえとは「元気さ」です。
この元気さ、それまではあまり意識することはなかったのですがが、その影響力が決して小さくないことをこれらの活動を通して学んだのです。
私は小さいころからニコニコしていたようで、近所のおじさん・おばさんたちに「元気ね!」なんて言ってもらえていました。
それが嬉しくて、会うたびに「おばちゃん、こんにちは~!」と声をかけていました。
これは私にとってごくごく日常のことです。
でも今思えば、近所の方々からは「〇〇ちゃんの挨拶でいつも元気になるよ~!」と言ってもらえていました。
これってよく考えると「すごいことなのかもしれない」と最近意識するようになりました。
そして、このことはさらに意味を持つことをさらに感じることになります。
それはアルバイト先でのある出来事です。後輩が「辞めたい」と言ってきました。
なんでも、お客様からちょっとしたクレームを受けてそれ以来、接客が怖くなったそうです。
またそのクレームはお店の上層部にも伝わり、上からの指導もあったことでさらに参っていたようでした。
私はその後輩とは仲が良かったため、相談を受けました。
その時に聞かれたのが、「先輩は全然クレームを受けないですね、なぜですか?」ということです。
私もクレームを受けることはあります。でも後輩にはそう映っていないようでした。
また、私へのクレームは上層部に伝わったことは一度もありません。
そのことについて特に意識はしていなかったのですが、後輩にこのことを話し、さらに、
「お客様からクレームがあったとき、私は笑顔かつ大きな声で『ありがとうございます!』ってお礼を言っているよ」
と伝えると同時に、それがもしかして功を奏しているのかもと考えました。
実際、クレームを言ったお客さんも笑顔で帰られることが多いです。
多分、言いたいことはあったものの、話して受け入れてもらえたことで納得して帰られたのではないでしょうか。
このような雑談を続けていると後輩もだんだん笑顔になっていき、最後には「私、辞めない。」と言ってくれました。
その後は彼女も元気に働いています。クレームが入っても落ち込むこともなくなったようです。
そしてある日、店長から呼ばれました。
事の成り行きを後輩から聞いたようで、大事な人材を失わずに済んだこと、そして後輩が成長したことに対してお礼を言われました。
私はけっして大きなことをしたつもりはなかったのですが、自身のとりえが大きな意味を持ち、そして人によい影響を与えられることをこの時意識しました。
このように、私には元気さがあります。
そしてその元気さを周囲に伝染させ、周りも元気にすることができます。
それは多くの人の幸せにつながります。
以前はその意味にさえ気づくことができませんでしたが、アルバイトやボランティアを通じ、このことを学びました。
そして今、私はこの力をとても誇りに思っています。
またさらに、どんな小さなことでも意識をして磨けば、それは大きな意味を持つことも学びました。
私はまだまだこれからですが、自分の中にもっと可能性が眠っていることも信じます。
今後、多くの場所で多くの経験を積むことになるかと思いますが、私は小さなことも大きな意味につながるという意識を持っています。
この意識のもと、一つ一つを大事にしていくことで大きく成長することができます。
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以上、1435文字。
ここでのコツはいくつかある。
1、ストーリーがあること(過去→現在→未来)
2、これまでの成長が見えること
3、今後の成長をにおわせること
「元気」というたった1つのキーワードだけでここまで書け、自分の可能性にまで発展させている。
理論があれば、ここまで自分を表現することが可能。
そして思い出してみよう。
1のステップでは以下の5つのキーワードがあった。
・元気
・リーダーシップ
・チームワーク
・挑戦
・積極性
「元気」以外の4つのキーワードでも2~4を実践すればいい。
これが、
5、2~4を他のキーワードにも反映
そうなると、もはや2500文字では全然足りないことは明白。
そしてココで最も重要なのは、それだけの強みや魅力があなたの中に眠っていたということ。
これに気づかないってもったいないでしょ?
以上が5つのステップ。
さて、
多くの学生が勘違いしがちなことがある。
こんな風に言うコだちが少なくない。
「自分は未熟でダメダメ」
私に言わせれば、
「それがどうした?」
である。
そんなん分かっとるし、当たり前じゃん、ってこと。
むしろ、まだ二十歳くらいで「成熟」を望んでいるほうがおかしくない?
ただこれってね、我々オトナが悪いんだろうな。
彼らが就活をするにあたっては、企業はその人物がどんだけ「完成されたか」を望んでいる。
なんて思わせているんだろうな。
だからこんな自信なさげな発言が出てくる。
未熟上等!
未完成上等!
それを武器にせよ! である。
だからこそ「こういう風に成長しますよ」ってのを具体的に示す必要がある。
これが上記の5つのステップで可能になる。
次回は、この「本編」を「予告編」にまとめるコツを述べる。
ちなみに予告編は250文字に程度。
本編を10分の1以下に圧縮する。
これも理論とコツを理解すれば楽勝!
