今さらながらですが、最近「TPP」に関する本を2冊読みました。
結論から言って私はTPPへの参加は反対です。
この話が持ち上がったころから
どうしても賛成の考えは持てませんでした。
今回読んだ本はどちらもTPP参加に反対の本です。
賛成派の本は読んだ事がなく、新聞やネットで
その主張を読んだ程度ですが
参加のメリットよりデメリットの方が大きいと思います。
関税がなくなる事によって輸出が増えるかどうかは
正直、私には分かりません。
反対派が言う
「関税より為替の影響の方が大きい」とする
主張の方に分があるとも思いますが。
参加する事によっての輸出の増減は分からないにしても
以下の2点はそれより重要なことだと思います。
まず一つ目は「食糧安保」の問題。
賛成派の方は日本の農業は世界市場で勝てるくらい強いだとか
経済的に優位に立てるかどうかばかりを論点にしがちですが
食糧安全保障は貿易収支とは別に考えるべきではないでしょうか。
食料に限らずこの国の世論は安全保障に関して
恐ろしいほど楽観的だと私は感じています。
人件費や農業の規模を考えると
日本の農業が世界市場で勝とうとすれば
高付加価値な作物を作らざるを得ないと思います。
自国で生産できる農作物がそういったものばかりになった時の事を
もう少し真剣に考えてみるべきではないでしょうか。
グローバリズムを全面的に肯定する方は
いつでも全うな国家間の商取引が成立するとでも
思っているかの言動をしがちですが、そんな事はありません。
そう思っている人はつい70年ほど前、日本は石油や屑鉄を
輸出してもらえなくなった事を忘れてしまったのでしょうか。
そしてその結果がどうなったかについても忘れたのでしょうか。
事実上の「対米FTA」であるTPPに参加して
アメリカに対する関税自主権を放棄する事に
左程の恐怖も感じないと言う人を
私はまともだとは思えません。
「現状でも日本の食料自給率は4割程度だから
TPPに参加してもしなくても同じじゃないか」と言う意見も
私はおかしいと思います。
自給率が低いからこそそれを上げる努力をすべきであり
間違ってもかなりの確立でそれが低下するような
選択はすべきではありません。
世界的な不作や国家間のトラブル(有事)が起こった場合
また「想定外」と言う言葉を聞く事になるのだけは避けたいです。
私も日本の農業に改革は必要だと思いますし
その保護のされ方自体にはかなり疑問を持っています。
しかしその事と食糧安保を蔑ろにする事は別問題だと思います。
そして2つ目が「非関税障壁の撤廃」。
ここで言う「非関税障壁」とは一体何なのでしょう。
それが明確化されないままTPPに参加する事は極めて危険だと思います。
それが「貿易における関税以外のあらゆる障害」と言うことであれば
日本の商いにおける慣行、慣例も当然含まれるでしょうし
反対派が主張するには日本語と言う言語すらも
「障壁」と言われかねないとの事らしいです。
この問題も「それがグローバリズムだ!」と言う人もいるようですが
私はどうしてもその事に小さくはない違和感を抱いてしまいます。
以上、ざっと私が感じたTPP参加に反対する理由を書きましたが
当然、私は専門家でも何でもありませんので
間違った所もあると思います。
唯、現在私が知りうる情報から考えるとこう言う事になりました。
今日は長くなったのでこの辺で。
安全保障などについては他にも考えている事がありますが
機会があればまた書いて見たいと思います・・・まぁ、無いか。