あなたを輝かせる

ジュエリーバッグアーティストの

ななっぺです。

 

 

「映画:フィッシュマンズ」を見ました。
見たのは10日前なのに、

頭の中をフィッシュマンズが駆け抜ける瞬間があって、

わたしにとってフィッシュマンズの存在が

どんどん大きくなっています。

 

 

  フィッシュマンズ・・・

  1991年メジャーデビューした日本のロックバンド。
  1999年ボーカルの佐藤伸治が33歳で死去したことにより

   活動休止。

 

 

 

 



 

 


わたしは

高校生だった1992年頃に

深夜ラジオ『PURE MUSIC』を聞いていた。

 

火曜にDJを務めていたのが

フィッシュマンズ。

 

 

 

『Corduroy's Mood(気分はコール天)』

(コーデュロイズ ムード)

 

が発売されたあとで、

(直後だったかどうかは覚えてない)

 

ボーカルで作詞作曲の佐藤伸治が

なぜ「コーデュロイ」「コール天」という単語を選んだか

語っていたのを覚えている。

 

 

当時はコーデュロイの生地自体が古臭いイメージで、

ファッション的に一般的ではなかったと思う。

もちろん言葉も。

 

単語ひとつ、掘り起こして吟味して選ぶ、

そのこだわりがよくわかった。

 

 


もうひとつその番組で覚えているのが、

各曜日のパーソナリティが集まって

収録する企画があったこと。


月曜が大塚純子

火曜がフィッシュマンズ佐藤伸治

水曜が陣内大蔵

木曜が伊藤銀二


4組が集まって収録して、

各曜日にすこしずつオンエアする週があった。


楽しかった、またやりたい、と

それぞれの曜日に感想を語るパーソナリティたち。

 

なのに

火曜日フィッシュマンズだけ

こういうの嫌いなんだよねと言っていた!

温度差にびっくりした。

 


そんなはっきり

言っちゃっていいの?

でも

 

気持ちわかる!

 

こんなふうに

火曜のフィッシュマンズの回だけ、

少しだけど内容を覚えている。

30年も前なのに。


CDを買うわけでもなく、ファンでもなかった。

歌詞も音も、難解に感じられたから。

声も独特だし。

 

でも、

なんか気になるバンドだった。

 

 

30年後

公開される直前に知って、

ドキュメンタリー「映画:フィッシュマンズ」を

すぐに見に行ったわたし。

たぶん
ずっと好きだったんだよ、フィッシュマンズのこと。

自分が思うより深く。

 

 

 


「映画:フィッシュマンズ」舞台挨拶にて。

左から

手嶋悠貴監督、オリジナルメンバーの茂木欣一、小嶋謙介、HAKASE-SUN。

 




映画の製作開始は2018年とのこと。
2019年にはクラウドファンディング。
ちょうどフィッシュマンズが

世界的に評価されはじめた時期。


 音楽・映画のデータベースサイト『RYM(RATE YOUR MUSIC)』では、

 フィッシュマンズのライブアルバム『’98.12.28男達の別れ』が

 全世界の350万枚以上のタイトルを含むチャートで、

 なんと17位(2021年7月時点)。もちろん日本人最高位。
 (『RYM』アクセスの3割以上をアメリカ、そして18~24歳の若者が占めています)





映画に出てくる関係者のなかには、

佐藤伸治のことを
「当時は本人に思いを聞けなかった」

と言う人が何人かいた。

 

 

ラジオの頃の佐藤さんは

デビューから間もなくて

学生のようにバンドメンバーとわいわいしてたし、

恥ずかしそうによくしゃべっていた。

 

だけど

だんだん気難しい感じになっていったのか。

 


売れないことからくる苛立ちとか、

音楽以外の仕事の人間関係のゴタゴタとか、

自分の要求や成長に付いてこない周囲への不満とか孤独とか、

研ぎ澄まされていくうちに醸し出される狂気とか。

 

 

 

 

 

デビュー時のメンバーは全員で5人。

 

大学のサークルで出会い、

ともに切磋琢磨して仲が良かったメンバーが

次々に脱退していく。

 

そんななか最後まで残ったのは、

ドラムの茂木欣一(現・東京スカパラダイスオーケストラ)。

 

ドラムの実力をどんどん上げて、

最後まで佐藤伸治に付いていった人。

 

 

もうほんとこの人は。

いつも笑顔で、

人柄の良さがダダ洩れなんですけど!!

 

 

映画の中でもメインで語る人だ。

 

フィッシュマンズは

音楽的支柱は佐藤伸治、

精神的支柱はこの人だったんだろう。

 

 

映画によると、

 

佐藤伸治も茂木欣一も

フィッシュマンズが2人になっても

フィッシュマンズを続けようとしていた。

サポートメンバーを増強すればいい、と。

 

 

そんな矢先の1999年。

 

 

わたしは新聞で

佐藤伸治死去のニュースを知った。

 

 

ファンと呼べるほどでもない

わたしでさえ驚いた。

 

 なぜ?

 

と同時に

欽ちゃん大丈夫かなと思った。

 

 

映画では

本人が当時のことを語っている。

 

わたしはここを

知りたかったのかもしれない。

 

あのあとスカパラに加入して

大活躍してるのは知ってるけど、

 

 あのときどうしてたのか?

 何を思ったのか?

 

本人から聞きたかったんだ。

 

 

ファンは

茂木欣一を心のよりどころにしている。
当時も今も。
ここの語りは、見どころのひとつ。



あれから今年(2021年)で

22年。

 

 

 

オリジナルメンバーで再始動したフィッシュマンズ

HAKASE-SUN、小嶋謙介、茂木欣一、木暮晋也(サポートギター)、柏原譲

 

 

 

フィッシュマンズが再始動していたとは

知らなかった。

 

ミュージシャン仲間から

今もレスペクトされていることも、
世界的な評価が高まっていることも、

 

去年から今年にかけて、知ったばかり。

 

 

デビューから30年経ってようやく

天才がもがきながら作り出そうとした熱狂が

じわじわ広がって、

目に見える形になってきた。

 

 

時代が

フィッシュマンズの音楽に追いついた!


 

172分もあるこの長い映画では、

メンバーの出会いから佐藤伸治の死去に至るまでの

フィッシュマンズの軌跡を描いている。

 

 

当時のライブ映像や

レコーディングの風景、

メディアにフィッシュマンズが登場したときの様子、

オリジナルメンバーが思い出の場所で語る当時と今の思い、

サポートメンバーや関係者が証言する

 ちょっと外側から見たフィッシュマンズ。

 

 

 

天才の狂気に一瞬でも触れた仲間たちの、

せつなくて優しくて誠実な物語だと

わたしは見ました。

 

 

この音楽だから、

この人たちだから、

 

世界へ行くし、時代も超える。

 

普遍へ届く。

 

 

 

わたしは

映画で感じたことを反芻して考えがまとまってきたとき、

湧き上がってきたこの感動を

書かずにはいられなかった。

 

 

他の誰かに伝えるためじゃなく、

自分のために。

 

30年後の自分が感動するバンドを、

すでに見つけていた高校生の自分のために。

 

 

難解だと思っていた音楽も歌詞も世界観も、

今のわたしならわかる気がしています。

 

これからゆっくり楽しみます。

 

 

ありがとう、自分。

 

 

 
 

 

Fishmans official website | フィッシュマンズ公式サイト

 

 

 

 

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