【香港支局】中国からの新移民が多いシンガポールで16日、中国からの移民流入に反対する大規模デモが行われ、約3000人が参加した。
ネット上でデモを召集した一人、国民団結党の呉家和氏は、「中国移民は礼儀知らずで、公共の場所でケンカすることを好む」「人口増加の敵」などとデモを呼びかけ、文章の一部が中国人女性差別につながるとの批判を受けて撤回したが、再度、ネット上で流れていた。
デモ参加者らは黒色のTシャツを着て政府の人口政策、移民政策に反対するプラカードを持ってデモ行進した。
人口約520万人のシンガポールは華人(76.7%)、マレー系(14%)、インド系(7.9%)からなる複合民族国家。少子高齢化と移民増加で不動産価格が上がり、就業機会が減り、公共交通問題も浮上している。全人口の3割が中国、マレーシア、インドなど近隣諸国からの新移民で占められ、シンガポールの人口密度は香港を超え、モナコに次いで世界で2番目に高い。
シンガポール政府が先月末に発表した人口白書では、毎年2万5千人の移民受け入れ、毎年3万人の永久居住査証(ビザ)発給などによって2030年には人口が約3割増の690万人に達すると見込まれ、国民からの不満が高まっている。
シンガポールのリー・シェンロン首相は「人口690万人は最終目標ではなく、参考となる数字。2020年に政策調整して再検討する」と述べている。
2013/2/17 17:53