瓦礫撤去後の畑から「出たっっっ!!」 | 七ヶ浜復興応援サポータープロジェクト

七ヶ浜復興応援サポータープロジェクト

サポーターの皆様に支えられ、
おかげ様でプロジェクト開始一周年。
これからも七ヶ浜町の最新情報をお届けします!
【メルマガは2014年5月より配信停止となりました。】
【今までご愛読ありがとうございました。】
※新規登録されても、メールは届きません。

こんばんわ。
サポプロ7事務局です!!
昨日の地震の際は、多くの方からご心配のお声をいただき、
ありがとうございました。
大きな混乱も無く無事朝を迎えられました。
皆様に愛されている事を再度、実感した次第でございます~。

さて、昨日、ボランティアの皆様が綺麗にしてくださった
「汐見台」の畑から、
869年の貞観の大震災の津波跡が発見されたとの事で、
東北大学協力の元、突撃取材に行って参りました~。


見た事ある風景でしょ?w
この辺一帯は「除塩作業」が終了して、「塩分濃度」の測定結果待ち
との事。水路の修復が終わり、塩分濃度が低ければ作付が可能との事。
朗報が待ち遠しい。


2m程の縦穴を手作業で掘る。
教授自ら、お仕事。



綺麗な横しまの地層が出現! 
塩分濃度の検査のためボーリング中に発見された。


年代測定を行うために、
地層ごとに、堆積物を採取するお仕事中。


「はい、貞観の堆積物。」
と手に乗せられて、時代の重みを感じる。
砂なので、海岸から運ばれたものだと推測出来る。
他の地層とは内容物が明らかに違う感じ。



地層標本(クラプトン)を作成するために、
地層表面に特殊な樹脂を塗り、ガーゼで保護。
これで、乾燥すれば地層表面が剥がれる。
写真で見たことはあったが、実際の作業に興奮した~。
多賀城の震災の被害にあった遺跡も保護のために、
この方法でレスキュー保存された。


2時間の乾燥を待って、剥がすお仕事。
慎重さが要求されます。

剥がれた地層標本。
赤い部分が869年の貞観の大震災の堆積物
青い部分が915年の十和田大噴火の堆積物
仙台平野などで発見された地層と比較しての見解で、
年代測定後、確定となる。

これを堆積物が剥離しないように処理後、
額装して完成となる。
地主さんが、七ヶ浜町教育委員会に寄贈し、
その際は、大学教授の講演も予定されているとの事!!

標本を見ながら、
「大震災の前後に火山の噴火を伴う活動がある。」と言っていたら
夕方、地震が来た。。。orz
ちなみに、869年の貞観の大震災前の864~866年に富士山が
「貞観大噴火」を起こしています。。。(汗

2010年までに、仙台平野では貞観の大津波の到達点の調査が
完了されているのですが、七ヶ浜町での調査が行われているのかが、
不明であったため、今回の地層標本採取が、
七ヶ浜町の歴史に新たに刻まれる事となり、多くの方に七ヶ浜町に興味を
持っていただける事に期待し、
そして「古いものは多くを物語っている。耳を傾けよ。」
とお願いする気持ちで今回取材いたしました。

地層標本が完成したらまたお知らせしますね!!