こんにちは。あっというまに10月ということで急に秋らしくなってきましたね。


ところで今日はテレビをみて、ちょっと共感してしまったことを書きたいと

思います。


ソロモン流というテレビ東京でやっているTBSの情熱大陸に似たドキュメンタリー番組を

毎週欠かさず見ているのですが、先週の回は義肢装具士の沖野敦郎さんという一般人の方が

紹介されていました。


義肢装具士というのは、いわゆる足がない人の義足を作る技術者さんのことです。

義肢装具士さんの活躍ぶりを紹介していたのですが、私がドキッとしてしまったのは、

この方もそうですが、義足をつけて陸上競技やロンドンパラリンピックに参加する人の

姿や発言でした。


とある女性の陸上選手がインタビューの中で、

「私、足を失って素直な気持ちでよかったと思うときがあるんです。」

という言葉になぜかすごく共感をしていまいました。


義足でパラリンピックや陸上競技に参加する方の多くは、足を失って義足をつけるように

なってから陸上を始めたそうです。

それは、足を一度失ってから、義足を使って歩けること、走れることの喜びに目覚めるから

だそうです。

人間失って初めて気づくことってあるのだと思います。

本当は義足の女性陸上選手も、義足を使いこなして歩けるようになれためのリハビリだけ

でもすごく大変だそうですから、本当はものすごいご苦労をされているはずです。


でも、足を病気で失って一度は失意にあったものの、義足という形でも足を取り戻し、

歩けること、走れること、そしてそれ以上に失ったものを取り戻し、生きる喜び、

ものすごい精神的に満たされるなにかを得られたんだと思います。


また、その喜びを支えているのは義肢装具士の方の努力が影である訳です。

その義肢装具士の方も義足によって足を取り戻された方々の笑顔、喜ぶ姿が

最高の喜び・充実感となっていると語られていました。


人は、時に大切なものを失うことがあるかもしれない。

でも、人間はそれを補い、作り出す力を持っている。

そしてお互いに支え合いながら、支える人の喜びが自分の喜びに変わっていく。。。

そんな素晴らしい循環がある訳です。


また、比べるのもなんだか失礼かもしれませんが、自分も、病気になって免疫機能を

一度破壊された訳ですが、今はウイルスを薬で抑えられるようになっているので、

全く普通に生きることができる訳です。この素晴らしい医療の力のおかげでね。


そして、病気になってみて初めて健康のありがたさ、生きていることの素晴らしさを

強く感じるようになりました。

だから、素直な本心で、「病気になってよかったかも。。。」と思う瞬間があります。

失ってはじめて気づくもの、失ったものの大切さを。。。


そして、再び取り戻してみて気づくこと、それは取り戻したもの、

そして生きていることの素晴らしさを身をもって感じる訳です。


だから、義足の陸上選手の「足を失ってよかった」という気持ちも、なんだか

分かる気がするんです。


そして、実は普通に生きていることは素晴らしい。

今は最高に素晴らしい毎日を過ごしているのかもしれない。

そのことに人々はただ気づいていないだけかもしれない。。。


幸せはどこかにあるものじゃなくて、自分の中にじつはあったりするんじゃないかな

って思うときもあります。


そんな気分に、パラリンピックで活躍された選手のみなさんの姿を見ながら自然となりました。


困難もときにはあるかもしれないけど、それを乗り越え人生を楽しもう。

そしたら幸せがすぐそば、あるいは自分の中にあることを気づくことができるかも

しれませんね。。。



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