ddAC治療は、全部で4回。
身体の副作用もつらかったけれど、
3回目の頃から、それとは少し違う反応が出るようになりました。
それは、
治療そのものが怖い。
という感覚でした。
点滴が怖くなった
初めての抗がん剤治療の時。
点滴の針がうまく入っていなくて、
薬が入り始めた瞬間に激痛が走ったことがありました。
その経験が、思っていた以上に自分の中に残っていたみたいです。
それから、
針を刺されるのが怖い。
点滴を見るのが怖い。
治療の時に見るライトや景色だけでも気持ち悪くなる。
治療日が近づくと眠れないこともありました。
頭では、
「治療を受けなきゃ」
と分かっている。
でも身体は、
「嫌だ」
って反応していました。
3回目、身体が拒否するようになった
3回目の治療では、
点滴の前から気持ち悪くなったり、
恐怖で吐いてしまったり。
涙も止まらなくなりました。
治療中も怖くて、
泣きながら点滴を受けました。
身体の副作用だけでもつらいのに、
治療を受けること自体が怖い。
それが本当に苦しかったです。
そして最後の4回目
「これで最後」
そう分かっていても、
行きたくない。
治療の日は、嫌すぎてトイレにこもったり、
病院へ向かうだけで涙が出てきました。
怖い。
逃げたい。
もうやりたくない。
そんな気持ちでいっぱいでした。
それでも、最後の治療を受けました。
今振り返っても、
「いい経験だった」
なんて、きれいには言えません。
本当につらかった。
それが、あの頃の正直な気持ちです。
支えてくれた「アンパンマンのマーチ」
そんな時、心に何度も浮かんでいたのが、
「アンパンマンのマーチ」
でした。
子どもの頃から知っていた歌なのに、
あの頃はまったく違う意味で心に入ってきました。
私は何のために生きるんだろう。
何をしている時に喜ぶんだろう。
そんなことを考えるようになりました。
治療中はずっと、
「早く終わってほしい」
「この時間から逃げたい」
と思っていました。
でもある時、
私、今日も生きてる。
って思ったんです。
昨日より一日進んでる。
治療をひとつ終えるたびに、
少しずつ未来に近づいてる。
今日をひとつ越える
そう思えたからといって、
怖くなくなったわけでも、
つらくなくなったわけでもありません。
やっぱり怖かった。
やっぱりつらかった。
それでも、
泣きながらでも、
動けなくても、
今日をひとつ越えたら、
ちゃんと明日に近づいている。
あの頃の私は、
「強かった」というより、
ただ必死に生きようとしていた。
今は、そう思います。
もしあの頃の私に声をかけるなら、
「怖くていいよ」
「泣いていいよ」
そして、
「ちゃんと一日ずつ進んでるよ」
って伝えたいです。
怖かった私も、
泣いていた私も、
全部、あの時の私。
今はそんな自分にも、
「よくやってたね」
って言ってあげたいと思います。
※この記事は、私自身の治療中の体験を書いたものです。治療への不安や心身の反応には個人差があります。つらさが強い場合は、医師や看護師など医療スタッフに相談してください。
