近頃マスコミを騒がせている事件ですので、聞き覚えがあるかたも多いのではないでしょうか?


ドラマの詳細はひかえますが、ゆりかごポストに捨てられていた赤ん坊が『ポスト』と名付けられていたことや、養護施設の描写が過激なため物議をかもしだすことになりました。

私はこのニュースをみて、大別して、3つのことを考えました。

①ゆりかごポストじたいが出来た時の、当時の物議。

②乳児院や養護施設の現状

③養子縁組が進まないシステムや里親制度の課題。

などです(本当はもっとたくさんありましたが、大きなテーマは上記の3点にわけられます)。


まず①についてです。

ドラマにも出てきた『ゆりかごポスト』は、設立当初から、たいへんな論争がおこりました。

・親の育児放棄を是認するのか?

・子どもは親が育てるものだ!

・匿名で子どもをポストにいれるなら、犯罪立証ができないではないか?

と、それはもう、色々な意見がでてきました。

日本は母子密着度が、世界的にみてもかなり高いパーセンテージを示している上に、『子育ては誰の仕事なのか?』という社会通年がまかり通っています。

それは昔も現在も、全くかわっていないのです。

それでも、設立者たちは、一歩も引こうとはしませんでした。

産まれた直後の子どもが『殺されて発見される』というニュースが珍しくなかったからです。

『子どもの命を守るのが最優先!』と迷わずにすすめられたのは、ドイツに存在する(…間違っていたら、すみません)、ポスト制度を転用出来ないか?と思ったのが始まりだったようです。

何かしらの事情で育てられないのであれば、せめて産まれた赤ちゃんを助ける方法はないのか?と考え抜かれた結果でした。

『命を助ける以上に大切なことはない!』と、考えられたのだと思います。

だったら、『養子縁組』を推奨すれば良いとおもいますか?

これは②③の問題と重なる部分ですが、正式な手続きをする役所ルートですと、実は『年齢制限』が存在するそうです。

養子となる子どもと、養い親は確か30歳くらいまでしか離れていないのが条件なのだとか…。

これはある乳児院のドキュメント番組をみて私も初めて知ったのですが、手続き云々より余程高いハードルだと思わずにはいられませんでした。

夫婦が子どもが出来なくてあきらめる年齢って、いったい何歳くらいでしょうか?

卵子の劣化問題が認知されつつあるとは言え、早くても40歳…普通はもっと遅いのが現状ではないでしょうか?

子どもをあきらめた夫婦が養子を望んでも、その年代になると小学生の高学年か中学生しか対象にはならないの?

…と、私は大変衝撃を受けました。

民間団体では事情がちがうようですが、なかには新生児や乳児を斡旋して、数百万円を請求したところもあったという事実が発覚しました。

これでは人身売買につながりかねないと、査察が入ったようですが、それだけ難しい問題なのだと思います。

しかし、これらはすべて、ここ1~2年のテレビのドキュメンタリーやニュース報道で知り得た事実なのです。

もちろん良心的な民間団体はたくさんあるでしょう。いえ、セーフティネットを作って活動している団体事態が多くはないので、スタッフの厚意で運営をされている現状は、容易に想像がつきます。

(母親が産む前からフォローして、責任をもって赤ちゃんを里親に手渡しにいくNPOの活動のドキュメンタリーもありました)


『ゆりかごポスト』も、ただただ産まれたばかりの子どもの幸せを望んで開設されたもののはずでした。

しかし、現実は残酷でした。そんな切なる願いを嘲笑するかのように、『ポスト』は、早々に悪用されたのです。

開設後まもなくの『ポスト』には、幼児が入れられている事件がおきました。乳飲み子ではなく、物心がついた子どもが、そこにいたのです。

この事実をどううけとめれば良いのでしょうか?


長い文章になりそうなので、今日はこのあたりにします。

さてここで、皆さんにひとつ質問です。

【1】あなたは、命を守るポストを必要だとおもいますか?

【2】安易な育児放棄にもつながりかねないポストの存在は、必要ではないと思いますか?


※ちなみに私は【1】の立場です。

しかし、ドラマのように、現実でも!
あだ名で呼ばれ続ける子どもがいたとしても、ありえない話ではないでしょう。

次回は今回記載できなかった②と③について、少しふれてみたいと思います。