前回のあらすじ
のどかな村に暮らす幼き少女【あかり】と【ささめ】。
姉妹は突然姿を消した両親のかわりに曽祖父【國嗣】夫妻のもとで自然を
相手に毎日を過ごしていた。
だが、その何気ない生活にも異変が・・・
ふたりが【國嗣】の作った【アスレチック広場】でいつものように遊んだ
後森でよく遊んでいた子イノシシの【シャーリー】と出遭えていない事が気
になり大声でそのイノシシの名を呼ぶと・・・
突然巨大なバケモノが2人の後ろに現れた![]()
突然、ふたりの前に現れたバケモノは、その姿を見るやいきなり咆哮を![]()
▼【なぞのバケモノ】
『ヴァオオ~ン
』
▼【ささめ】
『きゃああ・・・![]()
』
『さっ・・・、さけんだぁ![]()
』
▼【あかり】
『あっ・・・あんなの子供の私たちじゃ、立ち向かえない・・・
』
『・・・とっ、とにかく逃げるよ・・・![]()
』
『こらっ![]()
【ささめ】![]()
』
『何、おびえてるの![]()
』
『行くよっ![]()
』
▼【ささめ】
『だぁってぇ・・・、コワイものはこわいんだもん・・・
』
▼【あかり】
『いいからぁ、ほら行くよ![]()
』
ふたりは怖さと焦り、両方の狭間の中、ただただ走った・・・▼
▼【あかり】
『いいから聞いてっ![]()
』
『アレを私たち2人じゃやっつけられないから安全なところまで今は逃げるの![]()
』
『わかった![]()
』
▼【ささめ】
『でもぉ、走ると疲れるしぃ・・・
』
しびれを切らした【あかり】は、じっとしている【ささめ】の手を握ると一目散に駆け出した・・・▼
▼【あかり】&【ささめ】
『はぁ・・・はぁ・・・』
『追ってこなかったねぇ![]()
』
そんな中、バケモノは再び吠え・・・▼
▼【なぞのバケモノ】
『ヴァオ~ン
』
▼【ささめ】
『きゃあ~![]()
』
『また吠えた~・・・
』
『あれだけ離れていても・・・ものすごい声・・・
』
▼【あかり】
『【ささめ】、もう大丈夫よ![]()
』
『これだけ離れていればもう追いつけないわよ![]()
』
▼【ささめ】
『そうだよね![]()
』
ふたりは、すっかり安心しきっていた・・・▼
▼【ささめ】
『![]()
』
『お姉ちゃん![]()
』
『バケモノが何か持ち上げたよ![]()
』
『何するつもりだろう![]()
』
とっさに何かを感じ取った【あかり】は・・・
▼【あかり】
『【ささめ】、ここを離れるよ![]()
』
『何かね、わかんないけど
・・・イヤな予感がするの![]()
』
▼【ささめ】
『あっ![]()
』
『何かこっちに向かって飛んでくる![]()
』
▼【あかり】
『あぶない![]()
』
『【ささめ】、よけてぇ![]()
』
▼【ささめ】
『えっ![]()
』
『あっ![]()
』
すると次の瞬間、ふたりの居るところめがけて何かが・・・▼
『フューン・・・ドッ・・・ズドドドドンッ・・・
』▼
▼【ささめ】
『あいたたたたっ・・・。』
『あわてて避けたら足すりむいちゃった
』
『
』
『ええ~っ![]()
』
『おっ、お姉ちゃん・・・![]()
』
『みっ・・・道が倒れた木の山でふさがっちゃったよ・・・![]()
』
▼【すずめ】
『う~ん・・・』
『こうなったらぁ~、いちかばちかあっちの森の中を逃げるよ![]()
』
▼【ささめ】
『ええ~っ![]()
』
『でもぉ、あの先に何があるかわからないしぃ・・・あぶないんじゃない![]()
』
▼【あかり】
『【ささめ】、あのバケモノに食べられたいの![]()
』
『捕まったら私たちなんてペロリとひと口よぉ![]()
』
▼【ささめ】
『そっ・・・それだけはいやぁ![]()
』
▼【あかり】
『なら、逃げるよ![]()
』
【あかり】は、ようやく決心した【ささめ】の手をつかみそのまま森の奥へ・・・▼
『ガサッ・ガサッ・ガサッ・・・』▼
うっそうと茂った森の中で草木の枝葉をかき分けると・・・▼
▼【あかり】
『ふぅ~っ、やっと出られたぁ~![]()
』
『
』
『ここならまだマシかもねぇ![]()
』
▼【ささめ】
『お姉ちゃん、バケモノの姿・・・見えないよぉ![]()
』
▼【あかり】
『ほんとぉ![]()
』
『どこへ行ったんだろう![]()
』
『まさか・・・そう簡単にあきらめるはずは・・・ないと思うけどぉ・・・![]()
』
『・・・
』
『それにしてもやけに静かねぇ![]()
』
すると、突然しげみから物音が・・・▼
『ザザザザザッ・・・
』▼
▼【あかり】
『もっ・・・もしかして・・・![]()
』
『ガサ・ガサッ・・・ピョーン
』▼
▼【あかり】
『
』
『なぁ~んだ、ウサギかぁ~
』
▼【ささめ】
『おっ・・・、お姉ちゃん![]()
』
『うっ・・・うしっ・・・ろっ![]()
』
▼【あかり】
『なっ、何よ【ささめ】![]()
』
『さっきから牛ってぇ![]()
』
『ええ~っ![]()
』
『いっ・・・いつから後ろに・・・![]()
』
『にっ・・・逃げるよ![]()
』
『わかったぁ![]()
』
▼【ささめ】
『うっ・・・うんっ![]()
』
▼【あかり】
『せぇ~のっ![]()
』
【あかり】は【ささめ】の手をとりふたりは再び走って逃げた・・・▼
▼【なぞのバケモノ】
『ブルルッ
』
『ドスッ・ドスッ・ドスッ・・・
』
▼【ささめ】
『おっ・・・お姉ちゃん![]()
』
『あっ、あのバケモノ早いよっ![]()
』
『こっ・・・このままじゃ、追いつかれちゃう![]()
』
▼【あかり】
『わっ、わかってる![]()
』
『でも、今は生き残るために逃げるしか手はないのっ![]()
』
『【ささめ】、何がなんでも手を放しちゃダメだからね![]()
』
▼【ささめ】
『うん![]()
』
ただひたすら逃げるふたり・・・
それを追うなぞのバケモノ・・・
ふたりとバケモノによる森での逃追レースがしばらく続き・・・
とある一本道にたどり着くと・・・![]()
▼【ささめ】
『あれっ![]()
』
『お姉ちゃん、バケモノが追ってこないよ![]()
』
▼【あかり】
『変ねぇ![]()
』
『急に追ってこないなんてぇ・・・![]()
』
▼【ささめ】
『もう、追って来ないんなら私が先行って見て来るね![]()
』
▼【あかり】
『えっ![]()
』
『ちょっと待って![]()
』
『・・・って言ってももう行っちゃったしぃ・・・
』
『
』
『立ち止まってる![]()
』
『【ささめ】、どうしたの![]()
』
▼【ささめ】
『おっ・・・お姉ちゃんアレ見て![]()
』
▼【あかり】
『アレって・・・えっ![]()
』
▼【ささめ】
『道がここからなくなってるの・・・
』
『下見たらこの高さだし、すぐそばにはものスゴイ速さで川が流れてるんだよねぇ・・・
』
『どうしようお姉ちゃん![]()
』
▼【なぞのバケモノ】
『ブルルッ
』
『ドスッ・ドスッ・ドスッ・・・
』
▼【あかり】
『どうやらバケモノも来たようだしぃ・・・』
▼【ささめ】
『お姉ちゃん、どうしよう![]()
』
『下に落ちたらあぶないしぃ、後ろにはバケモノはいるしぃ![]()
』
『ああ~もうどうしたらぁ・・・
』
▼【あかり】
『こうなったら・・・』
【あかり】は、たまたま落ちていた小枝を拾うと『ブンッ・ブンッ!!』
と振り回し・・・
▼【あかり】
『さぁ、どうしたのバケモノ、かかってらっしゃい
』
▼【なぞのバケモノ】
『ブルルッ
』
その瞬間、【あかり】は、【ささめ】に逃げるよう目で合図をし・・・▼
▼【ささめ】
『ああっ![]()
』
『ごめん・・・お姉ちゃん
』
『バケモノの大きなしっぽで前に進めなくなっちゃった・・・
』
▼【あかり】
『【ささめ】、あきらめないで![]()
』
『お姉ちゃんが何とかしてみるから![]()
』
バケモノは不意に【あかり】めがけて大きな牙で襲いかかり・・・
▼【なぞのバケモノ】
『ブンッ
』
▼【ささめ】
『お姉ちゃん、あぶなぁ~い![]()
』
▼【あかり】
『えっ![]()
』
『うわぁ~・・・![]()
』
不意に繰り出したバケモノの巨大な牙による強襲・・・
今まさにピンチの【あかり】に巨大な尾で逃げ道を塞がれた【ささめ】・・・
ふたりの運命は・・・![]()
次回をお楽しみに・・・![]()
◆【追加解説】◇
◆【なぞのバケモノ】
主人公ふたりに突如襲いかかってきた正体不明のバケモノ。
大きな棘が連なる牙を左右で2本持ち、恐竜のトリケラトプスのような姿に、
イノシシに似た爪と大きな尾を持つ。
からだ全体がまるで金属の鉱物のような硬さと光沢がある。
尾は古えの大戦に使われていた投石器のような役割もできるようだ。