ウイリアム・アダムス
著者:フレデリック・クレインス
ちくま新書

 

ウイリアム・アダムスとは

 

ウイリアム・アダムスについての本を読んだ。

 

彼は、17世紀の始まりぐらい、あるいは江戸時代の始まりの頃に日本に航海したイギリス人で、徳川家康に外国人との貿易に関して顧問みたいな役割で雇われた。アダムスは、帰国せず日本人に結婚して子供を二人できた。

 

アダムスの人生に基づいている「将軍」

最近人気が出たドラマ「将軍」の原作小説はアダムスの人生を基づいて描かれたという。「将軍」について詳しくないが、確かにその時代の日本を舞台にして、イギリス人主人公が日本に航海して、日本を統一しようとしている将軍(最近のドラマ化には真田広之、昔のドラマ化には三船敏郎)に雇われたり、助けさせてもらったりするようになるストーリーだ。もちろん、主人公はアダムスを、その将軍は家康を、を元にされたが、名前は変化されて、ストーリーの詳細はフィクションだという印象がある。

アダムスという人物が出るアクションRPG「仁王」

私は初めてウイリアム・アダムスという人物について知ったことは、「仁王」というゲームの情報からだった。当時、期待されている「仁王」は、ウイリアム・アダムスという本物の歴史的人物を主人公とするという。その他にも、その頃「仁王」についての情報やコメントの中、ストーリーは黒澤明の未制作の映画のアイデアに基づいたことだともよく言われていた。最近、それを詳しく調べようとしたが、その経緯はなんて見つからなくて、私にとってまだ不明だ。「仁王」は本当に黒澤明の映画企画に基づいて作られたか。黒澤は、ウイリアム・アダムスについての映画を企画していたか。または、「将軍」の映画化を作りたかったのか。

その上に、「仁王」のウイリアム・アダムスは、本物のアダムスとは気になる違う点があります。本物のアダムスはイングランド人だけど、ゲームのアダムスはアイランド人、英国に敵とされているキャラクターであり、ストーリーの始まりではロンドン塔に監禁されている。で、彼の日本の活動は、英国の錬金術師、エドワード・ケリーが日本のアムリタ(日本にある力がある魔法のもの)を手に入れることを阻むように戦うことだ。ケリーも本物の人物だけど、アダムスとは関係ないし、アダムスの来日の20年以上前、来日せず亡くなった人物だけど。

英国のために働いている悪人と闘うアイランド人キャラクターの由来は何だろう。それが黒澤のアイデアのか。やっぱりスペインの無敵艦隊に対する海戦の英国の船団に参加したイングランド人の本物のアダムスとは関係ない。

アダムスについての気になった点

では、丁寧にに著述した本によってウイリアム・アダムスについて、特に気になって勉強できたことを少数を紹介したいと思います。

1.アダムスは、スペインの無敵艦隊との海戦に参加した。

イギリスのエリザベス一世の統治時代の主な出来事である、スペインがイギリスを侵略するつもりで集まった無敵艦隊に対する海戦だ。ウイリアム・アダムスの名前は、英国の艦隊の記録された船の乗組員のまとめの中、ウイリアム・アダムスの名前はある船の船長として書いてある。

2.アダムスが参加した日本への遠征は、五隻の船団だった。

オランダによる遠征であり、その五隻の中、リーフデ号という船しか日本までたどり着かなかった。

3.アダムスらの日本への遠征は、たくさん遭難した。

航海中、何回かスペインの兵士や船との戦いが起こった。(それは、その時代には、イギリスかオランダの遠いところへの遠征には珍しくないし、むしろスペインとポルトガルに対して船の拿捕したり貨物を没収したりする海賊行動はそんな遠征の目的の一つだった。)

乗組員の中、多くが飢饉または病で死亡した。

でも、一番面白いなと思ったことは、南アメリカで現代のチリの先住民のマプチェ族との紛争があった。砂浜で先住民に攻撃されて、数十人の乗組員が死亡した。当時、マプチェ族は、彼らの地域の植民地化を進めていたスペインに対して戦争を仕掛けていて、アダムスらはスペイン人を間違えて攻撃したという。

4.日本でも、アダムスは日本滞在のカトリックにより危機に遭った

日本では、活躍していたスペイン人とポルトガル人は、アダムスを殺るか、監禁するか、または追放するように家康を説得しようとした。でも、家康はカトリックの助言が信憑ではないとわかったし、むしろ彼らの日本の海外貿易への影響を弱めるためにアダムスを通してオランダ人とイギリス人との貿易を支援した。当時の起きていたプロテスタントの国(イギリス・オランド)とカトリックの国(スペイン・ポルトガル)の紛争が、日本という舞台でも、どっちが家康との関係を築けるかという争いで起きていたことは興味深いと思う。