洗剤は いつもと変わらずなのに
何故だか あの人の匂いがする
ギュッと 抱きしめ
肺いっぱいに 息を吸い込む
やっぱりあの人の匂い
甘くて 舐めたくなる 匂い

部屋着に顔を埋め
新呼吸を繰返す

どれくらいの時間
この 気持ち悪い行動をしていたのか
カチャリ と寝室のドアが開いた

いつまで経っても 来ないから
いつもの様に 着るものないから…
と 何も身に 纏わず
全裸の貴方が そう呟き
そこに立っていた

あぁ 見られた…
と 落ち込み 笑うと

なんで泣きそうなんだ?
と 問われた

泣きそう?
そっか そんな顔してたのか
わかんなかった
いつも そんな顔して
残り香に 縋っていたのか

降参だな

そんな 白旗上げた
この人を 愛していると実感した
切なく 甘い
バレンタイン