お出掛け。
両親が夕食をご馳走してくれると言うので、
七音を連れて出掛ける。
首がまだ完全にはすわっていないので、
慎重に、慎重に。
赤ちゃんを、外のお店に連れて行くというのは、
神経を使うものである。
ぐずれば周りの迷惑になるし、
店内でオムツをかえたり、
ミルクを作ったりもしなくてはいけない。
正直、僕自身、
これまでそのような家族を見るたびに、
不快になったものだった。
赤ちゃんなんだから連れ出すなよ、と。
外食なんて、子供でなく、親の都合だろ、と。
我慢しろよ、と。
しかし、自分が親となった今、やはり自分も連れ出したのだった。
す、す、すみません。
でもしっかりと周りには気を配ります・・・。
ともあれ、本日の食事会は、個室予約であった。
(だから連れ出した、ということもあります。)
一安心。
一安心どころか、七音くん、
ご機嫌。
もともと全然ぐずらないし、泣かないし、よく眠るし、
本当に手の掛からない子なのだけれど、
今日も、じいちゃんに抱かれ、ばあちゃんに抱かれ、
またじいちゃんに抱かれたりしながら、
一度もぐずらず。
目をパッチリ開けて、
約二時間くらいの食事の間、
終始ご機嫌なのであった。
おそるべし、我が息子。
孫を抱いて、目が細くなっている両親の姿を見ると、
こちらのほうが癒されてしまう。
少しだけ、親孝行できたのかな。
これからは出来るだけ実家に帰り、
両親に孫の顔を見せてやりたいと思うのだった。
なにしろ僕は、実家まで車で15分しか掛からないのに、
年に2回くらいしか帰らない、親不孝な人間だったのである。
これからは実家に帰るの楽しみになった。
「刺身、食いてぇなぁ~。」
