私の枕元には窓があり、静かな明け方などは、裏の用水を挟んだ道を人が歩いている音が聞こえることもある。今朝午前4時50分、トイレで目覚めて、もう一度寝ようと布団に入ると、新聞配達のカブやスクーターの音が通過した。いつのまに寝たのか?それとも突然なのか?隣家の裏あたりから、小学生のような泣き方の大きな泣き声に気づいた。小学生がこんな時間に泣いて歩くなんて、とんでもない親が家から放り出したか?何が起こったのか?でも、声が小学生よりもう少し大人びているか?中・高生あたりか?結構激しい泣き声だった。そんなに泣きながら何処へ行くのだろう?その声が我が家の真裏に来たかなと思われる頃、もっと上の人のようにも聞こえた。大学生くらいか?二十歳を超えてこんなに泣きながら歩くだろうか?でも、そういえば自分もそんな頃に思いっきり泣きたいことがあった。多分声のイメージでは、せいぜい20〜30代か?おっさん声ではない。でも20後半以上でこんなに泣いて歩くことなんて無いような気がした。声はずいぶん遠のいていたが、なぜかその人の姿を見たくて、窓を開けようとしたが窓が開かない。すぐ廊下からベランダに出てみたが、もうその声は聞こえなかった。諦めて布団に入り、なんだったんだろうとか思いながら、うつらうつらしかけたら、突然、その声が行った方向から、鷺が鳴きながら、わが家の上を反対方向に飛びだって行きました。布団の中で、あの鳴き声は、辛いのか?悔しいのか?悲しいのか?うれしいのか?はわからないけど、大きな声で鳴きながら歩くくらいのことが、あの人にはあったんだろうなぁとか考えている間に、眠りに落ちていました。