まだまだ秋の気配は感じられませんが、
そろそろ秋に向けて、バッグの制作をはじめました。
今回選んだのは、リバティ・ファブリックスの
〈Regency Trail(リージェンシー・トレイル)〉。
この生地を見つけたとき、
まず惹かれたのが、深みのある色合いと
流れるように描かれた植物の美しさでした。
リバティというと、可憐でかわいらしい花柄を
思い浮かべる方も多いかもしれません。
でも、この〈Regency Trail〉から感じたのは、
「かわいらしさ」というよりも
どこかクラシックな英国の植物柄を思わせる雰囲気。
ウィリアム・モリスなどの
クラシカルな植物柄がお好きな方にも、
楽しんでいただけそうだなと思い、
一目惚れで選びました。
秋には2つのカラーで
今回は、
〈ネイビー × グリーン〉
〈レッド × ピンクパープル〉
の2色を選びました。
〈ネイビー × グリーン〉は、
華やかな花々が描かれていながらも
甘くなりすぎないところが魅力です。
深みのある色合いなので、
年齢を問わず、大人の装いにも
取り入れていただきやすいのではと思っています。
そして〈レッド × ピンクパープル〉。
赤を基調とした華やかな色合いですが、
派手というよりも、どこか品があって落ち着いた印象。
華やかさと大人っぽさのバランスがとても素敵で、
私自身、とても好きな色と柄です。
イタリア製のタナローンって?
こちらはイタリア製のタナローン生地です。
一般的な国産のリバティ・タナローンよりも幅が広く、
約135cm幅あります。
バッグを作るときには、
考えながら、一つひとつ裁断していきます。
広幅であることを活かしながら、
できるだけ生地を無駄にせず、
美しい部分をバッグに残せるように
裁断したいと思っています。
タナローンは薄く、しなやかな生地なので、
本来はお洋服などにもよく使われる素材です。
Selfufuでは、バッグとして安心してお使いいただけるよう
しっかりと接着芯を貼り、裏地を付けて仕立てています。
きちんと形を保ちながらも、
布バッグならではの軽やかさを感じていただけるように。
そんなことも大切にしながら制作しています。
柄にも、物語があります♪
〈Regency Trail〉には、
デザインそのものにも素敵な背景があります。
リバティが長く受け継いできた
「Tree of Life(生命の樹)」の様式を讃えて
生まれたデザインです。
もとになっているのは、
1969年に制作された手描きのアートワーク。
そこから細部を再構築し、
さまざまな花や葉が、枝から流れるようにつながる
美しい植物柄として描かれています。
こうした背景を知ると、
ひとつひとつの花や葉を
じっくり眺めたくなります。
これから、この生地を
Selfufuらしいバッグへと仕立てていきます。
どの花も正面にきても素敵なるように
一点物のように、同じ構図にならないようにと。
革の持ち手と合わせたら、どんな表情になるだろう。
そんなことを考えながら作る時間も、
私にとってバッグづくりの楽しみのひとつです。
バッグが完成しましたら、
またご紹介させてください。
そして実際にお手に取っていただいたときには、
バッグとして使う楽しさと一緒に、
〈Regency Trail〉の美しい植物柄も
ゆっくり眺めていただけたら嬉しいです。
