いらっしゃいませ

 

今日は前からずっと楽しみにしていた「ボヘミアン・ラプソディ」を正式公開11月9日の前の前

夜祭という形の公開に行きました。もうどきどきものでした。

 

こんなリストバンドが配られましたよ!

 

クイーンは日本にも来日していますが、私は「生フレディ」を観ることはかなわず、元バッドカンパニーのポール・ロジャースとブライアン・メイとロジャー・テイラーがコラボした「クイーン+ポール・ロジャース」を2005年の埼玉スーパーアリーナと横浜アリーナの2公演のみの「クイーン生体験」しかありませんが、そのときのステージと客席の一体感はそれまでのライブでは感じることのないものでした。(尤も、フレディもジョン・ディーコンのいないのに何がクイーンか!という声も多いツアーだったのですが。ジョン・ディーコンもその理由故に来日しなかったんだと記憶してます)

 

物語はクイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリーの生涯を描いた作品です。

20世紀最高のバンドの一つ「クイーン」。

 

ギターのブライアン・メイとドラムのロジャー・テイラーのバンド「スマイル」に1970年に加入し、ベースのジョン・ディーコンを加えて1971年に、フレディの命名で「クイーン」としデビューするところから、ソロ活動を経て1985年に行われた20世紀最大のチャリティーコンサート「ライブエイド」までを描いています。

 

左からロジャーテイラー(ベン・ハーディ)、ブライアン・メイ(グイリム・リー)

ジョーン・ディーコン(ジョー・マッセロ)、フレディ・マーキュリー(ラミ」・マレック)

よく似ています。

 

 

ドキュメンタリーではありません。

ただフレディの歌声だけは、本物のフレディの歌声を当てているということで、ライブ部分はほんもののフレディを観ている様な気になります。

 

 

物語には彼女だったメアリー・オースチンとの生活、、元マネージャーのポール・プレンターとの生活と裏切りなど単なる音楽映画にとどまらず、フレディの実像に迫ります。

 

そこには「闇」とも言える「強烈な先の見えない孤独と差別」が描かれます。

ペルシャ系インド人を両親に持つ彼は、空港で働いているときも「パッキー」(パキスタン人)と蔑む様に呼ばれることも多く、また歯が多い過剰歯の為の歯並びの悪さから、「その歯じゃ歌えないだろう」と言われたりする。

又厳格なゾロアスター教徒の父は彼が成功を収めても彼の行動を認めようとしない。

多くの人が彼の周りにはいるのに、孤立し、耐えられず奇行に走り、「ファミリー」と呼んでいたメンバーからも見放されていく。

そして彼が「ゲイ」であると言うことも拍車をかけ、メディアからも追求を受ける。

メアリー・オースティンとの別れ。

悪循環の中で彼が選択したのはメンバーには言わず、勝手に400万ドルの契約金のもとCBSからソロデビューするということ。

そのころから体調に異変が見られていた彼は、音楽に没頭するが、クイーンのメンバートの時の様な充足感は得られない。

そしてエイズ発症の告知。それから彼の選択した物は・・

 

 

とにかく心揺さぶられる作品です。

もはや音楽映画ではありません。伝記映画とも違う。

常人では考えられないほどの人生の映画。

やや展開が早すぎ、もう少し掘り下げても良いのではということも、無いではないですが、圧倒的な生き様に翻弄されます。

ウェンブリースタジアムの「ライブ・エイド」に始まり「ライブ・エイド」に終わります。

最初の「ライブ・エイド」の会場シーンを見せられ、その後の「ただの」若者が空港で働くシーンになる。それだけなのに、その大学生ファルーク・バルサラがフレディ・マーキュリーにどのように変貌していくのか。それだけでも、すごい緊張感と期待を抱かせます。

残念なのは、超日本びいきのグループなのに、日本のことは地名程度しか出てこないなんて❗️

俳優たちは素晴らしい演技です。よく、仕草などの癖を研究して演じています。

又メイクもありますがよく似ています。特にブライアンメイの「グイリム・リー」はアングルによっては本物かと思うばかり。ロジャーも若い頃はこんなかわいい顔だったな。ジョンは表情の作りが上手と思ったり。 フレディのラミ・マレックは目が本物より大きいせいか、私には時にフレディでなく、ミック・ジャガーの若い頃に見えたりしましたが(笑)

しかしその立ち姿。素晴らしく似ていました。

 

 

2度3度と観たくなる作品と言えます。ファンならずとも、観るに値する作品と思います

 

 

「善き考え、善き言葉、善き行動」

常にこの言葉を投げ掛けてきた父との抱擁。

 

そしてその後の、ウェンブリーの歌声。

「We Are The Campion」もこれまでの感覚と全く違う歌に聞こえます。

思わず涙がこぼれました。

 

エンドロールラストの曲「The ShOW Must Go On」

予想通りでした。

絶対、iMAXで観ようね!

 

 

それではごゆっくりお過ごしください。

 

 

 

2018年 アメリカ 20世紀フォックス配給

 

スタッフ

監督 ブライアン・シンガー

原案、脚本 アンソニー・マッカーテン

撮影 ニュートン・トーマス・サイジェル

編集 ジョン・オットマン

 

キャスト

ラミ・マリック(フレディ・マーキュリー)

ルーシー・ボーイントン(メアリー・オースティン)

グイリム・リー(ブライアン・メイ)

ベン・ハーディ(ロジャー・テイラー)

ジョセフ・マッゼロ(ジョン・ディーコン)

エイダン・ギレン(ジョン・リード)

アレン・リーチ(ポール・ブレンダー)

 

 

2018/11/8 Shichirigahama