今日『アナザーストーリーズ』という番組で、高倉健さんの【幸せの黄色いハンカチ】での逸話をやっていた。
その中で高倉健さんは、台本の中で自分のセリフではない所に赤線を引いていたという。
それが『お帰り』というセリフ。
私はこの番組を見ていて46年前の事を思い出した。
私は当時、家に帰ったら「ただいま!」と言えば、「お帰り!」と言われるのが当たり前だと思っていた。
それが1977年3月7日以降、私が家に帰って「ただいま!」と言っても「お帰り!」という言葉が返ってくる事は無かった。
その時、【この世にもう母はいないのだ・・・】という事を思い知らされた。
当たり前の言葉が、当たり前ではないという事を知ったのだ。
母と暮らした14年間。
短い時間だったと思う。
だからこそ、私は【時間】というものを大切にしたいのだ。
大切な【時間】を大事に使うために、私は《楽しい》と思う事を選んで生きている。