ナベさんのグラスタウン通信43 | 兵庫県伊丹 マルニシ質店 ブログ

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ナベさんのグラスタウン通信43

今回のグラスタウン通信は三田木精庵(さんだこだまあん)さんの「ガラスの蝶 ルーミスシジミonリーフ」です。
三田木精庵 ルーミスジジミonリーフ
三田木精庵さんは一般的な吹きガラスやバーナーを使用するホットワークではなく、伝統的なパート・ト・ヴェール(フランス語でガラスの練り粉の意味)をベースにしたオリジナル製法で作品を作っています。
このパート・ト・ヴェールという製法は、粘土やロウなどで作品の原型を作り、それから耐火石膏で鋳型を作ってその鋳型に様々な色のガラスの粉に糊を加えて練ったものを詰め、窯で焼成するというもので、始まりは古代メソポタミア文明にまでさかのぼります。
金属の鋳造技術をガラスに応用したものですが、ガラス粉の粒の大きさや色、濃淡などを自由に調合でき、細部まで色分け可能なため、繊細で表現の豊かな作品を作ることができます。
しかし、吹きガラスやホットワークに比べて手間と時間がかかり、より繊細な技量がもとめられるため、一時はほとんど行われていませんでした。
1970年代、パート・ト・ヴェール製法が見直され、様々な作家さんがその技法にアイデアやモチーフを見出して、ガラス工芸の中に新しいジャンルを築き始めています。
三田木精庵 ガラスの蝶 ルーミスシジミ
ガラスの蝶 ルーミスシジミ 三田木精庵
この作品で、ルーミスシジミの脚と触角は針金で作られており、葉っぱの上に固定されています。
三田木精庵 ガラスの蝶
葉っぱの大きさは8cmx4cm、高さは約3cmです。
ルーミスシジミonリーフ
葉っぱの厚さは1.2mm、蝶の羽は1.8mm、非常に繊細で、重さは8.7g しかありません。
三田木精庵さんのサイトはありますが、ネット販売はCreema等でおこなっています。
また実店舗では、兵庫県三田市のパスカルさんだ一番館等で取扱いしていますが、数点しか置いていないのでネットを利用したほうが良いと思います。

三田木精庵