疑問符の15: SPEEDI 3 | 夢破窓在のブログ

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福島事故 疑問符 「?」

 疑問符の15: SPEEDI 3

図3

前回と同じ図を掲げたわけではありません。
前回の図を再掲してみます。
図2(再掲)

福島第二原発近傍を通るラインは赤、青の違いはありますが同じ形をしています。
積算量1000mSvも変わりません。北西方向に伸びた外側のライン(100mSv,500mSv)の形は少し違うようです。

大きな違いは表題の内容です、「1歳児の」、「3/12~4/6」の二つが違います。
ということは、一般人であれば13日間の積算値が1000mSvであるのに対し、1歳児だと26日間で積算値が1000mSvだという事です。

普通は13日間余分に浴びていますから、等値線が同じ位置にはなりません。
とは言っても、沃素131の半減期は8日ですから被曝は前半に集中します。13日経つと最初の頃の3分の1に減っています。26日目では8分の1以下になっていますから、後半の13日分を余分に浴びていても図示すると、このチャート上では目で見える変化はないのかも知れません。

減衰しているとは言え赤ちゃんが13日分余分に摂取した事に違いはありません。
赤ちゃんは肺活量が小さいから摂取量が少ないと言う事なのでしょうか?
それとも食事の量が少ないので相応に摂取量も少ないと言う事なのか?

1歳児の食事を考えて見て下さい。
卒乳が済んだ乳児。まだ卒乳が出来ていない乳児。
卒乳が出来ていないとして、母乳100%の乳児、粉ミルク100%の乳児の存在が考えられます。

母乳100%の乳児がいたとします。
母親の摂取量が13日間ではなく19日間だとすると、摂取した核種からの累積被曝量は1000mSv+アルファです。赤ちゃんが母乳から累積で甲状腺に1000mSv相当の核種を受け取ったのだとすると、受け取った沃素が全て甲状腺に溜まるわけではないのですから、母親に残る量はアルファ分以下ということです。
授乳中の母親は被曝蓄積量が小さくて済むと言う話なのでしょうか?

粉ミルク100%の乳児がいたとします。粉ミルクに核種が入っている事は考えられませんから、赤ちゃんは溶いた水から摂取することになります。沃素は水には溶けません。沃化セシウムは水には溶けますが遥々12kmも移動してくる事が考えられません。

卒乳が終わったとしても、離乳食で摂取する食べ物は人それぞれバラバラです。そして事故のバカ騒ぎの中で近所で取れた野菜やミルクを1歳児に与えることは考えられません。

もう一つ違いがあるのをワザと忘れていました。
 「24時間屋外にいたと想定」
1歳児が24時間屋外にいたと想定して算出したのだそうです。
呼吸で摂取したのでしょうか?
息を吸って、吐き出して、肺の中なんて外部被曝と殆ど変わらないと思います。
肺に沃素を吸収する能力があるとは思えません。
何をどのように蓄積すると図1の外部被曝10mSvが内部被曝1000mSvになるのか理屈が理解できません。

普通、1歳児なんて殆ど外には出しません。
外に出す時間は各家庭でバラバラだと思います。
そもそも沃素なんて福島第二近辺どころか、福島第一の構内から外に出ていません。
高~いお金を出して、文部省はこんな馬鹿なものを業者に作らせていたのですね。

まさかこんな事故が起きるなんて考えてもいなかったから、適当にこさえておいたものが公開されるはめになったのです。

探せば何処かに5/6日まで56日分の出力があるのかも知れません。まさか等値線の位置がずれていたりして。甲状腺の被曝といえば沃素だけ。4月6日以降に崩壊する沃素131は僅かです。あの倍率では等値線は動きません。
探してみますか?

1歳児は甲状腺のサイズが小さいから溜め込む量が少ないということが考えられます。
蓄える沃素の量は大人で12mg、子供で8mgと言われています。1歳児のデータはありませんが6mgだとしてみます。
13日間の被曝量は大人の半分の筈ですから500mSv。
どうやったら崩壊量が3分の1以下になった沃素を大人の半分摂取しながら大人と同じ1000mSvになるまで蓄積出来るのでしょうか?
教えてください、文部省の偉い人。

おい、文部省、無駄金使ってアホなものこさえやがって、税金返せ!
何が「1歳の赤ん坊が24時間屋外にいたら」だ。

SPEEDIの情報は公開するべきだったのか?ですか?
冗談はやめて下さい。

公開できるものじゃないのを知っていたから公開しなかったのです。
ほとぼりが冷めて、沃素131が崩壊し終わった頃を見計らって、こんな図を渋々公開したのです。