嘘の参拾九 「残留放射能」 | 夢破窓在のブログ

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嘘の参拾九 「残留放射能」

一昨年の事ですが、放射線影響研究所とTBSが揉めていたようです。
TBS曰く放影研の示すデータは残留放射線の影響が少な過ぎる。

セシウム137やストロンチウム90の影響の見積もりが少な過ぎるとTBSはご不満のようです。

「残留放射線に関する放射線影響研究所の見解」
                  2012年12月8日 公益法人 放射線影響研究所

「残留放射線」の関与は「初期放射線(直接放射線)」の被ばく線量推定値の誤差範囲内にあることが示されています。

爆心からの距離~①、建物、丘陵などによる遮蔽~②と、体表面到達後に目的臓器に到達するまでの体内組織による遮蔽~③(放射線の進行方向に対する被爆時の体位によって変わる)とによる減衰が考えられます。
したがって①、② 、③、の情報が揃えば、被爆者個人別の臓器別被爆推定線量を計算する事が可能です。

賀北部隊8月7日~13日まで瓦礫片付け作業。250名のうち行動記録が克明に残っている者99名の被爆を推定。
シミュレーションの結果最大100mSv、全隊員の平均値は13mSv。
全員、42年間で死因などに全国平均に比べて差異はなし。

「内部被爆は外部被爆に比べて1千倍危険」などと心配されていますが、これを説明する科学的根拠はありません。

大量の動物を使った高精度の動物実験において、放射性沃素の投与による「内部被爆」と、X線による「外部被爆」と比較して、甲状腺発癌の頻度に差がないことで実証されています。


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セシウム137やストロンチウム90が道端に落ちていたからと言って人体に与える影響は知れています。
ガンマー線は電磁波です。太陽光線に比べて波長が短いと言うだけです。
道端のCs137が放出するエネルギーは太陽光線でもたらされるエネルギーに比べて微々たる量に過ぎません。
影響を受けるとしたら火傷なのでしょうが、火傷するほどの量を浴びるには、ゴイアニアの事故のように50テラベクレルを身近で取り扱うような事でないと火傷にはなりそうもありません。

そんな量が広島・長崎にまとまって存在したとは考えられません。原爆で吹き飛んで四散したのですから。
ベータ線は道端にあったとしても数mしか届きませんし、届いた時にはエネルギーは減衰しています。着物を着ていれば透過することはありません。

最近の日本でも4テラベクレルが撒き散らされたという話がありましたが、それが事実だったとしても、その結果は1平方cmあたり0.04ベクレルが沈着されたという話でした。

広島では強い雨が降りました。空中に漂っていた核種は地面に叩き落され、下水から川へと流れ去りました。

賀北部隊の全隊員の被曝の平均値は13mSvと言うのは疑問です。
シミュレーションでは雨を計算に入れてなかったのではないでしょうか?
この手のシミュレーションは結果を出す為に細工が入ったり、たまたま望ましい結果になったから発表する話になりがちです。
幾つものシミュレーションプログラムがあって様々な環境条件を設定して計算した結果、このプログラムのこの条件の結果が実際の現場に近いと考えられる、というような話なら耳を傾ける余地はありますが、雨の影響だけでもシミュレーションは難しいと思えます。

「42年間で死因などに全国平均に比べて差異はなし。
当然でしょう、浴びた量が13mSvに達していなかったからという話ではありません。100mSv程度累積したからと言って影響など出る筈がありません。
年間1Svを毎年、何十年も浴び続けて何ともなかった人もいます。

大量の中性子が放射されました。
木や草の中にC14が、セメントの中のカルシウムがK40変わっています。
環境の放射線は増した事になりますが、もともと人体が保有するK40に比べて大きな影響を与えるものになったとはおもえません。

上記の放射線影響研究所の見解はまともだと思えます。
TBSの見解は放射脳に汚染された結果です。

残留放射能で影響が出るのであれば、爆弾の規模も大きく、雨が降らなかった長崎(西山地区を除く)は広島に比べて倍以上の影響があった筈ですから、両者の被害を比べれば明確な差異が生じていなければなりません。

長崎で発生したガン患者は広島に比べて、明かに有意に多くなければなりません。

(続く)