縁起の理法と、心のコントール


《縁起の理法》
私たちの生きている世界は、法則に則って動いている。
「縁起の理法」原因があって結果が生まれる。
起こった結果の原因を分析をしようとして、目に見える出来事だけを見ても分からない。
人は神秘なる心が核で、心が原因となって、目に見える出来事が起こる。
自分の心が、自分の現在や未来を決める。自分の心が他の人にも影響を与え、与えられる。
理由なき結果、意味のない結果はない。
それが、世界の根源なる法則。


《責任》
自分心が決めた選択という原因の積み重ねが、今の自分を作ってきた。
未来の自分は、これからの自分の心の選択の積み重ねの先にある。
であるならば、幸・不幸の責任は自分にある。

私が不幸なのは、環境が悪いという人もいる。しかし、その環境にあった全ての人は不幸になったのか。
それは間違いだ。
外からの影響に対して、自分の心が選択した結果、不幸を自身で掴んだのだ。
自分の心で掴んだ不幸は、人は手助けしかできない。自分で手放すしかないのだ。
しかし、不幸を望んで掴んだわけではない。ただ、それを掴んだら不幸になるという因果の理法を知らなかっただけだ。

なそうであるならば、反省せよ。自身は一体、何を心で選択し、それによってなぜ不幸になったのか。そして、不幸の原因の対策をせよ。それにより、自分の責任で生じた不幸は、未来には幸福となる。


《縁起の理法的分析に必要な能力》
理性とは、心をコントロールして、感情に振り回されず、理知的に問題を解決しようとする力です。
縁起の理法に合わせた問題解決には、理性の力が必要です。

幅広く関心を持ちものごとを多面的にまんべんなく見ながら、とても細かく緻密に、論理的に体系的に、完璧なまでに、高い仕事能力でもって、物事の順番をたどっていく力です。

これらの能力が、縁起の理法を解き明かす力となり、また、自らの心をコントロールする力ともなるのです。


《心》
神秘なる心が核であるなら、心を知らねばなりません。
心で思っていることは常に、どんどん変わっていきます。また、良い思いも、悪い思いも、いろいろあります。
心で思ったことが原因となりて、幸/不幸が結果として現れてくるならば、自由な心のコントロールが必要です。

・言葉、生活、ものの見方、志などに現れていることから、自分が何を思っているのかを点検しましょう。
・自分の苦しみは何でしょう。苦しみは私たちに多くのヒントを与えてくれます。
・不幸を呼び寄せる欲を統御して、心を自由にしましょう。
・心を平静にし、平和な幸福を感じましょう。
・実現したいことに思いを集中させましょう
・心の持つ多種多様な側面を、均等に磨きましょう。
・状況や相手に合わせて、多種多様な心を自由自在に変えたり、鏡のように相手自身の姿を見せたりしましょう。
・悪意ある心を持つものを見抜き、気づかれないようにしながら、自身のすきを無くしましょう。
・瞑想をして心の根源の声に耳を傾け、心の実相の世界に入っていきましょう。

この心のコントロール方法を身につけることこそが、心を自由にし、幸せをつかむことができるのです。


≪慈悲≫
縁起の理法と、心のコントロール方法を、他の人にも教えてあげよう。
苦しみや不幸は、自分が作っているのだということを教えてあげよう。
その心のコントロール方法を教えてあげよう。

それが、人を幸せにする道だ。

しかし、共に苦しみの渦中に入ったりはしない。手を取って救い上げるのではない。
なぜなら、苦しみや不幸は、本人が自身の意思で掴んだものであるからだ。
そのため、できることは、縁起の理法や心のコントール方法を教えることしかできないのだ。
自分で掴んだものは、自分で手放すしかないのだ。


≪多様性と統合≫
縁起の理法を解き明かす力、心をコントロールする力は、多様なる人々を統合する力ともなるのです。
それは、矛盾するように見えるものを、統合する能力でもあるのです。

その元にあるのは、心の中の多様なる心の存在です。
その多様なる心を自身のにあるからこそ、様々な異なる考え方の人たちのこともまた理解できるのです。
そして、自身の心の中で、多様なる心をコントロールできるからこそ、統合もまたできるのです。

・意見の相違で言い争っている両方のいい分が分かり、お互いの翻訳して伝えたり、お互いの願いを叶えたりして、和解させる。
・異なる才能で争うのではなく、異なる才能をつなぎ合わせていく。
・多面的なものの見方をすることで、結び付け合う糸口を見つけ出す。
・光もあれば闇もあり、それには周期が存在し、その両面を見ながら道を見つける。
・大いなる志・大義を掲げることで、一つにする

そのように、全体をコントロールし、調整して、世界を一つにするのだ。