2方面からの脅威 | 幸福実現党・学生部

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さて、今回のロシア大統領の北方領土訪問の件を受けて、個人的な見解を書かせて頂きたいと思います。



今現在、大概のメディアは今回のロシアの問題についてあまり深い認識が無いのか、報道を見ていてもあまり危機感を感じません。 というか、むしろ尖閣諸島問題に力を割かれているという感じでしょうか(まあとはいえ、尖閣問題も偏向報道が多く、ほとんどその本質が分かっておられないようですが・・・)


ロシアの脅威というのは、かつての日本においてはよく認識されていたことですが、戦後、その危機感はほとんど失われてしまったようです。北海道には、航空自衛隊の北方防衛の要でもある千歳基地がありますが、これはもともとロシア(旧ソ連)の脅威、つまり北方の脅威に対しての防衛拠点として存在するものです。


その千歳基地から主にF-15戦闘機がスクランブル(緊急発進)する件数は、現在でも結構多いのです。つまり、ロシアの偵察機や戦闘機などの領空侵犯が現在でも頻繁にあるということです。ただ、その事実は意外と知られていないと思います。


この事実だけを見ても、北方の脅威は無くなったとは言えないことが分かるかと思いますが、今回のロシア大統領の北方領土訪問は、単なる嫌がらせではなく、明らかに領土問題を含んでいることが分かります。


それは先般の中国による尖閣諸島沖での漁船衝突事件を受けての日本政府の弱腰な対応を見たこととリンクしていると言えます。


現在中国の領土的野心が表面化してきたわけですが、ロシアもこうして日本の情けない状況にチャンスを見出し、領土的野心を表面化させようとしているものであると思います。川辺君も書いていましたが、まさに実行支配の段階から、領土問題は存在しないという段階に移行しようとしていると言えます。 どこかの島の状況と似ていますね。


2方面から来られると防衛は非常に困難を極めます。日本は悪いことに、今自ら進んで日米同盟に亀裂を入れようとしているわけですから、危険極まりない。 それでいて日本は防衛費を削減してきているわけですから、いざ実際に脅威が現実のものとなった際、イージス艦や戦闘機を含めた装備も人員も足りないです。


陸・海・空の自衛隊の中で、大まかな内訳は陸上約20万人、海上約4万人、航空約4万人ですから、未然の防衛の要となる海と空の戦力が不足しているのは明らかです。


テーマがズレていくので、自衛隊についてはまた別の機会にと思いますが、こうした状況ではまずは外交努力をしっかりする必要がありますが、それについても非常に不安な状態ですね。


これも川辺君が書いていましたが、早い段階で布石を打っておけば日露協商は現実のものになっていたと思います。北海道の大学ではほとんどどこでもロシア語の授業があるくらいある意味身近な国であり、北海道に来ているロシアの人達をよく見かけますが、彼らは日本の中古の自動車や電化製品などを船に積み込んで帰っていっていてその生活状況が良好ではないことが見て取れます。そうした意味でも日本と経済的により交流を深めていけばそうした状況も改善されるであろうと思います。


ロシアに関しては、プーチン元大統領が割りに親日派だったことを考えても、外交的な努力でよい関係が築けた可能性があるので、日本政府の対応が悔やまれます。


少々話は変わりますが、本日(昨日)の「International Herald Tribune」紙のヨーロッパのWorld Newsカテゴリ欄に「NATO to bolster defenses and 'reset' with Russia」というタイトルの記事が載っていました。


簡単にまとめると、NATO(北大西洋条約機構)とロシアがミサイル防衛の強化・構築における協力をする、という内容のものでした。


その意図は置いておいたとしても、日本も外交的側面からの防衛力強化を真剣に考えてもらいたいものです。


ちなみにこの記事の最後がNATOのラムスセン事務総長の「The alliance will remain a nuclear alliance.」という言葉で締めくくられていたのも、特筆すべきことかと思います。


いずれにせよ、日本は領土問題を解決するためにも、外交において毅然とした態度で臨んでほしいですし、同時に近隣諸国と上手く協力していく必要もあると思います。 特にロシアとは協力関係をしっかり結び、まずは中国の帝国主義の包囲を行い、日本の国防を強固にし、その上で北方領土返還を含めた領土問題を解決していくことが、2方面からの脅威という最悪の事態を避けるための方法であると思われます。



瀬戸