わたしが聞きたかったのは主にふたつ
①今は見守りの時期だと思うけど、様子見をやめる目安は?
②吃音も含め、少し神経質(繊細)なところがあるように感じる娘に対して、適切な関わり方は?
対応してくださった保健師さんは、お部屋に娘が遊べそうなオモチャをいくつも用意してくれていましたハッキリとは覚えていないけど、お会いしたことあるような気がしたので、おそらく1歳半健診か2歳のフォロー面談でご対応してくださった方かな?と思います。
娘には「○○さんがハチちゃんと遊びたいからオモチャ用意して待ってるねって言ってたよ」と伝えてあったので、部屋に入るまではとても楽しみにしてたのですが、実際部屋に入ると部屋の隅っこに行ってしまい、わたしや保健師さんが声をかけてもこちらには来ませんでした
そのまま、娘は窓の近くに座りこちらに背中を向けた状態で、わたしと保健師さんは部屋の真ん中(おもちゃがある場所)で話しをすることに
事前の電話である程度のことは話してありましたが、過去の健診の記録と園の担任の先生から普段の様子を聞き取ってくれていたことで、新たに説明することは何もないくらい、現状を把握してくださっていてビックリ
吃音と直接関係があるかはわかりませんが、この時点で娘の性格についてはちょっと指摘してもらってるんですよね
このときは「集団に入ると・・・って、0歳児入園でずっと集団で生活してるけど・・・?」と思っていましたが、今年の4月の荒れ具合を見て、このことを思い出してちょっと思うところがあったのです
①に対しての回答は
・吃音に関して今はまだ見守り継続で良いと思う
今トレーニングなどをすると、話すことを逆に意識しすぎて悪化のおそれもある
・様子見をやめる目安は、本人が気にして話すこと自体に辛さを感じはじめたとき、又は年中になったとき
と具体的な回答をもらえました
年中というのは、一般的に就学を見据えて困りごとの解決に動くのだけど、年長になってからの相談だと実際トレーニングに使える時間が短いので、年中くらいで相談→関係機関との面談→方針決定→トレーニング開始、という流れだと良さそうという理由でした
実際、どこの病院にどういう先生がいて、どのようなことをしていくかというのも軽く話してもらって、①の疑問についてはスッキリ
②については具体的アドバイスというか、わたしの気持ちに寄り添ってくれて共感してくれたことで、すごく楽になりました
・4月の進級時の荒れ具合
・過去の健診や、面談真っ最中の今の様子(人見知り、場所見知り)
・吃音がでていること
・園の先生方や友達のことが好きだけれど、みんなで盛り上がってる輪の中にはなかなか入れないこと
全て大問題ではなくて、でもちょっと気になってるこんなこと我が子だけではなく、多かれ少なかれ他の子も抱えていることにも思える・・・わたしが過保護で気にし過ぎなだけなんだろうか?
泣いてたり困ってたりする娘にどんな対応してあげたら良いのか、そもそもその考えが過保護なのか?
上記のようなことを話したら
「お母さんは過保護じゃありませんよ。よく見ていて大切にしてるから、気がついただけです」
と言ってくれて・・・恥ずかしながら、その言葉で涙が
「考えられることとして、年少にあがったとき今年以上にハチちゃんは辛いかもしれません。クラスの人数は増えるけど先生は減る。日々の生活もいろんなことが未満児とは違います。でも多分、ハチちゃんは身支度など能力的なことは問題なく出来そうだし、在園児ということもあって、ハチちゃんの困りや辛さは周りに気が付かれにくいと思います。運動会や発表会のようなみんなの前で緊張することも、もしかすると辛いかもしれません。でもお母さんはハチちゃんの性格をよく知って気がついていますから、新しい担任の先生にそれを伝えておけば、先生方も気にかけてくれて適宜、背中を押す声かけをしてくれます。お母さんにしてあげて欲しいことは、そうやってハチちゃんが困っているときに助けてくれる環境を作っていくことです」
これだけ気にしてたくせに遅いかもしれないんだけど、ここでようやく「ハチはHSCなのかもしれない」と思いました
「HSC」とは、「Highly Sensitive Child」の略で、生まれつき、敏感で繊細、感受性が高い気質を持つ子供のことをいいます。障害や疾患ではなく、その人の生まれつきの特性・気質です。
今から約20年前に、アメリカの心理学者エレイン=アーロン博士が名づけた概念です。
HSCには、以下の4つの性質「DOES」があるといわれます。
D:深く考える(Depth of processing)
O:過剰に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
E:共感力が高く、感情の反応が強い(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)
S:些細な刺激を察知する(being aware of Subtle Stimuli)
HSCは、子供の15~20%という一定の割合でいるといわれます。
名前をつけたからどうなるわけじゃないけど、そうだとすると当てはまることが結構あって・・・本を読んで声かけとか参考にしてみようと思ったり
保健師さんは今の担任の先生のことを
・去年から引き続きで見てくれていてハチのことをよくわかってくれている
・ハチの困りに気がついて理解して、待つ対応をしてくれてる
とても良い先生だと思うと言ってくださって、わたしも、そのとおりだと思っています
その先生に理解してもらえる安心感を持ってこの1年間過ごすことが、年少への進級に良い影響を与えると思うし、お母さんもわかってくれてるから、今はそれで十分だと思います
そんなようなことを話してくれている時に、入室から40分くらい経ってようやく、娘がわたしたちの方を見るようになりましたそこで保健師さんがオモチャを近くに持って行き声をかけてくれると、少し表情が和らぎ、聞かれたことに答えたり、一緒に遊びはじめることができました
「お母さんとわたしが話してるのを見て、お母さんが仲良く話してるから大丈夫そうかなって自分で思えたんじゃないかな自分でよく考えて一歩進み出す力がありますよ」
と言ってくれて、そこからはおままごとをしたりしながら娘と話をしてくれて、約1時間の面談終了
また2〜3月頃の進級前に、そのときの様子を聞くために電話してくれるそうです
オット、実母、友達・・・誰に話しても「子どもなんてそんなもんだよ」「気にし過ぎ!」と言われてきたことを、聞いてもらえて、真剣に受け止めてアドバイスをくれて、とてもホッとしました
この1時間は娘のためでなく、わたしのための時間だったかもしれない
何かが特別にかわったわけではないけれど、娘の涙や困りごとをわたしの物差しで蔑ろにしないように・・・そこだけは意識して接するようにしよう先生方にも必要に応じて共有して、園でのことはフォローしてもらえるようにお願いしよう
そのふたつがハッキリして、モヤモヤしてたことが晴れたような気分です
しかし、子育てっていろいろあるんだなぁ・・・