ハグ | 健康幸せ活き活き習慣

ハグ

「ハグ」というお話です。

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本田健氏の心に響く言葉より…

親子や恋人同士でハグし合う(抱きしめあう)のは、外国の文化では当たり前になっているところが多くあります。

日本では、公衆の面前で抱きし合うのは、よほど熱烈なロマンス状態の恋人か、酔っ払ったサラリーマンぐらいでしょう。

十代のころ、アメリカの友人と世間話をしていたとき、私が「父親とハグしたことがない」というと、信じられないという顔をされました。

日本では、ハグどころか、握手する親子も珍しいでしょう。

でも、その後の人生では実は一度だけ、父親と真剣にハグしたことがあります。

私は大恋愛の末結婚した女性と26歳のときに離婚しましたが、その報告のために、神戸の実家に戻ったときのことです。

数日滞在しましたが、あまり会話もないままに、もう東京に帰る朝になりました。

いよいよ出発というとき、あまりしゃべらない父が急に握手を求めてきました。

そういうことをしない人だったので、正直びっくりしました。

差し出された彼の手を取ると、父は私を思い切り自分のほうに引きよせ、抱きしめてくれたのです。

それから「心配するな」とだけ、絞り出すような声で、ぼそっといいました。

それまで、何度も父子の縁を切るといって怒鳴られ、実際に3度勘当され、また私もそんな父に猛反発したりして、お世辞にもいい関係とはいえませんでした。

でも、抱きしめられたとき、父の不器用な愛を感じました。

それが、父との最初で最後のハグでした。

そのときは、あまりの驚きに何も感じられませんでした。

けれど、新幹線に乗ってしばらくすると、気がつかないうちに、涙が後から後から流れてきました。

まわりを気にする余裕すらなく、ただただ子供のように泣きました。

その父も、私が無事に新しいパートナーと幸せな結婚をし、最初の孫娘が生まれるのを見届けるようにして、旅立ちました。

『きっと、よくなる!』サンマーク出版
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言葉にならないときは、ただ抱きしめて、手を握り合うだけでいいこともあります。

日本人は、ハグの習慣がありません。

だから、なおさら、言葉にならないときは、ハグするだけで、気持ちは伝わると思います。

素直な心で、その時の気持ちを態度で表現できるようになりたいと思います。