糖尿病は人間の適応能力が働いた結果である | 健康幸せ活き活き習慣

糖尿病は人間の適応能力が働いた結果である

「糖尿病は人間の適応能力が働いた結果である」というお話です。

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長生きの基本になるのは、もちろん健康です。

この健康を保つために、どうしてもクリアしなければならない関門が
メタボリックシンドロームです。

実はメタボには診断基準というのもがあります。

まず必須項目に「ウエストのサイズ(腹囲)」が挙げられています。

男は85センチ以上、女は90センチ以上です。

次に選択項目として、メタボの「三高」が挙げられています。

三高といっても「高身長、高学歴、高収入」ではありません。

もっと怖い「高脂血症(脂質異常症)、高血糖、高血圧」がメタボの三高です。

このうち2項目以上を満たしている人がメタボリックシンドロームと呼ばれるわけです。

これらに隠されているメッセージとは、次の通りです。

ウエストが太い → 食べ過ぎ。

高脂血症 → 脂の摂り過ぎ。

高血糖 → 砂糖の摂り過ぎ。

高血圧 → 塩の摂り過ぎ。

このようにとらえると、メタボの意味がずっと明確になります。

メタボとどう向き合えばいいのか?

一つひとつの項目の問題点について検討していけばいいのです。

まずは「ウエストが太い」、つまり「肥満」について考えます。

あなたは「ちょっと食べても太ってしまう」と悩んでいませんか?

これは考え方によっては悩む必要はありません。

なぜなら、このことは人類の進化の証しであるからです。

どういうことかを説明しましょう。

30万年に及ぶ人類の歴史は「飢餓(きが)」との闘いでした。

次にいつ食事にありつけるか分らないため、
食べられるときに栄養を蓄えておかなくてはならないわけです。

そこで、少し食べただけでも脂肪が蓄えられる
栄養効率のよい者だけが生き残ることができたわけです。

このときに働いていた遺伝子を「倹約遺伝子」と呼んでいます。

つまり、私たちは「ちょっと食べれば太ることのできる」
飢餓に強い人類の子孫であると考えることができます。

そう考えれば「そんなに食べていないのに太ってしまう」理由が
見えてくるのではないでしょうか?

メタボ、メタボとネガティブに言いますが、体に脂肪を蓄えることができるのは、
実は進化した人類の証しであるとも言えるのです。

もちろん、倹約遺伝子がある私たちが好き放題に食べていったらどうなるでしょうか?

脂肪がどんどん蓄えられ、体は巨大化して身動きが取れなくなりますね。

これではとても生きてはいけません。

そこで、私たちの体は「適応」を始めます。

いくら食べても太らない体になるわけです。

この、いくら食べても太らない体になるという「適応」は、
実は「糖尿病」と呼ばれる状態なのです。

病気をただ悪いものと捉えている人には分かりにくいかもしれませんが、
糖尿病は環境に適応した結果として現れるものと考えることができます。

実は「進化」と「適応」のバランスが非常に大切になってきます。

何万年もの長い時間をかけて、環境に適した遺伝子を持った者だけが生き残る、
これを「進化」と言います。

一方、一人の人生の中で、遺伝子の変化とは関わりなしに環境に適した体質を手に入れる、
これを「適応」と言います。

アフリカのサバンナで暮らす人たちが5.0の視力を持っているのは、
ライオン以上に視力が良くなければライオンに食べられてしまうからです。

これは「進化」の証しと言えますが、
彼らにパソコンを与えて一日中、仕事をさせれば、やがて近視になります。

ただ、それは目が悪くなったのではなく、近くが見えるように変化したのです。

これが「適応」に当たります。

では、糖尿病が飽食に対する適応であるなら、症状が進むことで、
なぜ目が見えなくなったり、手足の先が腐ったりという合併症が現れるのでしょうか?

目や鼻や耳は感覚器で、エサを見つけるための器官の一つです。

また、手や足は運動器官で、
こちらもやはりエサを捕まえるための器官として機能するものです。

自分でエサを捕まえなければならない動物たちは、こうした器官がとても発達しています。

しかし、ニワトリのように人間に飼われていると、やがて飛べなくなってしまいます。

これと同じで、人は嗅覚も視力も退化してしまいました。

手足も衰えました。

本来の空を自由に飛べる鳥ではなく、
ニワトリのイメージが人間の未来の姿なのかもしれません。

そう考えれば、糖尿病こそが、飽食に対する進化であり、
適応の結果であることが分かると思います。

体は悪いことをしているわけではなく、自らを生かすために働いているわけですから、
うらめしいと思っても仕方ありません。

それがいやだというのなら、やはり食べ過ぎ、飲みすぎを避け、
飽食の適応が進まないように対処していくべきではないでしょうか?

そのために大事なのは、自分の体が今、どんな状態にあるのかを把握するということ。

「己を知る」ことです。

田渕 裕哉
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田淵さん、面白いお話をありがとうございます。

糖尿病は人間の適応能力が働いた結果である、と考えると、すごく納得できます。

ダーウィンの進化論は、環境に適応してきた生物を総称して表現しているのだと思います。

変化に適応し、変わらなければ死に絶えてしまう、ということはわかりますが、こんな、とんでもない副作用もあるんですね。

生物の適応のメカニズムを理解した上で、変化に対応しなくてはならないのだということですね。

ところで、前半のメタボの基準「腹囲85センチ以上」は、結構、中年男性には、厳しい基準なんですが・・・