年寄りが最高と感じる死に方がピンピンコロリ、略してP P K。このキーワードで検索しても、その手の本を読んでも、ピンピンまでは情報があってもころりの情報を見たことがない。老人の健康を推進する、というだけで、コロッとハエみたいにポックリ逝く方法にはさっぱり言及がない。P P Kはつまりは幻想なのだが、これが東大医学部を出た中サイズの病院の院長の口から出た時には、正直、医者も他人のことは冷静に見られても自分のことは全然わかってないのね、と思いましたわ。
あのね、健康健康は結構だけど、その結果、介護年数増やしてない? 歩け歩けで足が丈夫になっちゃって、認知症患って徘徊が止まらなくなったり、寝たきりになっても心臓が強いばかりに20回も「危篤宣言」されても生きかえっちゃって、危篤と言われても家族ももう誰も集まらなくなっちゃったりとか。それって、みんな死ぬまで老人に税金を投入してるよね。意味もなく。
人生50年、とは言わないまでも、70年生きればいいんじゃない? 横綱輪島が羨ましいよねー。
ってことで、友人の女医さんにズバリ聞きました。P P Kするための三か条とは?
①定年したら健康診断を受けない
②具合が悪くても病院やクリニックに行かない
③発作や急病が起こっても救急車を呼ばない
なるほどー。家族にも言い含めておかないとね。でも最近多いんだって。年寄りが具合悪くなってパニック起こして救急車呼んだものの、蘇生処置はしないで!と医療スタッフを止める家族。ようは自分だけの前で死んでいってほしくないのね。でもこの三か条はかなり勇気が要りますよー。本人も家族も。それでいて寝たきり入院のリスクはゼロではない。
石井ふく子さんの「私は安楽死で死にたい」という通り、正確にピンピンコロリしたいなら安楽死しかないっしょ。当たり前の話だよね。人間、生まれることと死ぬことは表裏一体。縁起が悪いとか言ってないで、自分の死にも真剣に向き合わないとね。
