わたしはほぼ、祖父母に育てられた。
わたしが幼稚園に通っていた頃、父と母は離婚。
「お父さんとお母さんは別れることになってね、、どっちに付いてきたい? 夏輝が決めてほしい」
なんて残酷な質問を車の中で父にされたことは、なぜだか30年経つ今でも耳に残っている。
6歳のわたしを真っ直ぐに見て言えたことばか。
と思うけれど、あれは父なりの、誠意だったのかもしれない。
今思えば、だけど。
でもさ、
あの頃のわたしには分からないよ、そんなものに向き合うには幼すぎたんだよ、お父さん。。
それから母の実家で祖父母と母、わたしの生活が始まる。
でも大好きな祖父母も亡くなり、一人っ子のわたしにとってたった一人の肉親である母は精神病棟に入院。
たまに地元に会いに帰るけど、ふと思う。
わたし、母が亡くなったらもう、
帰る場所がなくなるってことか。
そっか、
ひとりぼっちなんだ、わたし。