わたしが幼稚園に行っている頃から、母は家で引きこもり状態だった。
小学生になると、祖父、祖母、母の食事を作ることも増えた。
小学3年生からの遠足のお弁当は、朝5時に起きて自分で作った。
焼きそばとかハムとか、なんとか卵焼きなんかも入れたけど、友だちの持ってくるそれとは違って、わたしのお弁当の中身は茶色だった。

恥ずかしくて、見せられなかった。


20年近くが経ったとき、テレビで目にしたのをきっかけに、

ヤングケアラーだったんだ、わたし。
と気づかされた。

小さい頃なんて、家族がすべて。
ものさしがそれしかないから、
世の中の家庭ってそうなんだと思っていた。