BEYOND 3(ネタばれ)カルメンとバラード1番 | ブログ

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楽しい世界に

備忘録の続き…

 

Carmen

 

 

 

 

 

ボリュームたっぷりのプログラムです!

 

ちょうど年末年始に

ウクライナ国立歌劇場日本公演のカルメンを見たので

今年に入ってからはいっそう楽しむことができました

 

ただしBeyondのカルメンはストーリーを追っているわけでなく

4人の女性スケーターがそれぞれのカルメンを個性豊かに演じるというもの

男性陣の闘牛士も見どころです。

 

シェヘラザードの余韻の残る中、

ド迫力で登場するレオニー

そりゃもう

おなかに響くズドーン ズドーン(←)という音とともに

燃えさかってくれますメラメラメラメラ

 

Beyondの特徴としてスケーターの登場やプログラムの境目は

自然な流れでつないでいくので

レオニーのソロの終盤に次の演者である実丘ちゃんが加わりバトンタッチとなります

 

レオニー退場までの、体格や雰囲気のまったく違う二人のデュエット(?)はとても新鮮でした

だってほら 

グループナンバーってできるだけ姿かたちを揃えるじゃないですか?

この違いを活かしてもっと絡んでくれたらさらに面白かったんじゃないかと思いました

 

実丘ちゃんのソロはとても端正で

カルメンの内なる情熱を感じさせ、

繊細な音楽をよく表現していました

 

そして男性を惑わすカルメンを渚紗ちゃんが演じます

エルニ、山本くん、優くんの男性スケーターを翻弄します

渚紗ちゃんのカルメンは

色気と共にどこかはかなげで守ってあげたくなる感じ

 

男性3名のそれぞれのソロももちろんあります!

カルメンでは超有名曲の闘牛士の歌で演じます

オペラの場面のような闘牛に向かう高揚感ではなく

心の情熱を感じるものでした

 

ここまでカルメンの演目がたっぷりと続き

ライトも落ちもう終わりかなと思ったところで

ショートサイド側に思いがけず 

 

遥ちゃん登場びっくりマーク

 

軽快な音楽とともにタンバリンを持った遥ちゃんは

最高に かわいいキューン

これは私が知ってる遥ちゃんの 

可愛さナンバーワンの一つ

こんなにキュートにタンバリンを扱う人を、

他に知らない爆  笑

 

タンバリンを打ち鳴らしながら踊る遥ちゃんは あっという間に終わってしまうので

しっかり見ておきましょう

 

そして 本当の最後には全員登場

(プログラムにはグランドフィナーレと書いてあります)

まさしく 舞台のカーテンコールよろしく 

スケーターズが客席にあいさつしますよ

 

Ballade No.1 in G minor, Op.23 

 

 

 

 

 

大勢でにぎやかな(?)カーテンコールが終わり

次は何かなと待ち構えていると

青い静寂の中に白く浮かび上がる

真央ちゃんが…キラキラブルーハーツ

 

スクリーンも氷上にあたるライトもとてもシンプル

真央ちゃんの衣装もブルーの濃淡のみの丸首トップス・ロングスカートで

一切の装飾を感じさせません

 

と思っていたのですが

一度だけ最前列で見たときに気が付きました

衣装の布地と同色で目立たないけれど

それはそれは美しい、

波のような細かいビーズ刺繍が施されていました…!

本当にきれいでしたよ。

 

プログラムにはこの衣装のデザイン・制作の村田菜穂さんの言葉も載っています

「バラードは滑りをしっかり見せたいプログラム」と真央ちゃんは村田さんに伝えたとのこと、動きやすさにも数々の工夫があるそうです。

 

バラードは 真央ちゃんのその言葉通り 

フィギュアスケートを存分に見せてくれるプログラム

全身だけでなく足元のスケートさばきにもついつい目が行きます

すごいなー、この技術があってこそ全身で美しい動きができるんだなあと実感します

 

若干 試合を見ているような気持ちを抱きながら

息をのんで見ていました

 

試合といえば

ここまで真央ちゃんは少なからず登場していますが

ジャンプを跳んでくれるのはこの演目が初めてです!

跳んでくれるなんてものじゃない

たくさん跳びます笑い泣き

 

備忘録を書くにあたって

あらためてプログラムのバラードの部分を読んでいるのですが、

真央ちゃんがどんなイメージでバラードを演じているのかがわかる とても興味深い記述がありました

 

それを読んで、 

自分が観戦している気持ちを抱くのもあながち間違いではなかったのかもしれない、と思いました

 

Beyondのバラードは、

人が経験し成長する姿と

自己と対峙することで得られる解放を

スケートの技術とともに

凝縮して描くプログラムなのだと

しみじみと感じています

 

追記

2階席から見るバラードは、スケートのエッジが大きな図形を描いているのが手に取るようにわかります

同じ円を描いたり、別の円をリングのようにつなげたり

氷をキャンバスにして

無機的な図形が表情豊かに描きだされていくのです