美容師としての僕のスタンス。
「迷ってたら切る、悩んでたら切らない」
もちろん時と場合にもよりますが、カウンセリングの際はこれを意識してます。
迷いと悩みは種類が違うものだと思ってますが、お客様が切る(変える)かどうか迷っていて
その度合いが50:50よりも低くないと自分なりに判断したら
僕は切る(変える)という提案をします。
僕は決して切りたがりな美容師ではありませんが、
常にお客様の背中をちょっと押してあげられるような美容師でありたいとは思っています。
お客様の今の気分やノリ、進学や就職、結婚出産など環境の変化、様々な節目…
これらをふまえて、たくさん妄想しながらヘアスタイルを提案しています。
なので、カウンセリングの最初に「今日はどうしますか?」とは言わないことがほとんどです。
最近、調子どうですか?
元気?
今はどんな気分?
っていう聞き方が多いかもしれないです。
(もちろん大人なのでお客様に合わせた聞き方はしてます)
ヘアカタログを見せることもほとんどしないですが、
見せるとしても日々ストックしてる写真の中から似合いそうなスタイルを
ピックアップして提案してます。
ヘアカタログからはストーリーをあまり感じないので、
ファッション誌や写真集を参考にしてて、気に入った雰囲気の写真を撮ってストックしてます。
ファッション誌はファッションとヘアがリンクしてて、1つのストーリーになってるので。
ずっとそういうスタンスで提案してるので
「お任せ」って言って頂くお客様が多いのかもしれませんが、
それはとても嬉しいことですね。
行けばなんとかなる、って思って頂ければ幸いです。
美容師はお客様に言われたことに忠実にやるだけでなく、
お客様の希望+α、自分が似合うと思うスタイルをキチンとお伝えするのが
とても大切だと思います。
数ヶ月前からスタッフ三人もカットモデルに入っていて、
カウンセリングをしてる姿を見てますが、
ヘアカタログやインスタに頼るだけでなく、たくさん想像&妄想して
お客様のストーリーに寄り添って
ヘアスタイルをつくっていってもらえるようになってほしいと思ってます。
もちろん今すぐに出来るわけではないので、少しずつね。
きっとそれが素敵な美容師だと思うので。
菊地