観ました。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。
なんとも映画好きが好みそうなジャンルの映画だった。
この映画好きって言ってる自分本当映画好きだよね〜感、みたいなのが滲み過ぎてちょっと痛さまで出てる、、ような、映画。笑
ちがうか。笑
 
ストーリーが良いわけではないと思う。
撮り方。センス。に尽きる気がする…
映画風刺的な部分も観る人によってはくぅ〜!カッコイイ!となるのかもしれないけど、、アメリカ的風刺のセンスはそんなに刺さらないかも。
風刺というか、洒落というか、お笑いというか。
そういうセンスってやっぱり日本を基準に考えると海外のものが弱く見えるのは
日本のレベルが高いのか。それとも日本人の感覚はある意味ずれてるのか。不思議。
 
ともかく。
この映画の撮り方、映像関係の仕事やってる人には観ててゾクゾクすると思う。
ディレクターになってからこの映画を観る事ができて良かった。
でも編集点はあるよね?暗くなるシーン結構繋がってないよね?あと倍速かけてるよね?
疑ってしまうとこは幾つかあったけど、どうなのやら。
 
長回しでリアルに見せる手法は、見る側に隙を与えないから強制的に見入ってしまう。
カットを変えると時間は繋がってても観る側には区切りが生まれる。
はっ!やる事やんなきゃ!みたいな、我に帰る感じ。
あのタイミングがない。この映画。
 
この映画に出会ったキッカケはエドワード・ノートンが出演する映画を調べてたら出てきたから。
ファイトクラブ、グランドブタペストホテル、アメリカンヒストリーXと、好きな映画にかなり出て来ていたノートンを見たいが為に観たんだけど、
そういえば今回はノートンを一度もカッコイイとは思わなかった。笑
 
それより、エマ・ストーンのキャラが強くてそっちに目がいった。
最後の顔、あの顔ができる人、一体どれだけいるんだろうっていう演技力。
 
この映画を観る前に、同じテレビ局で働く、、、といっても
むこうは局員、こっちは制作会社の雇われですが
芦田太郎さんのブログを観て、ある程度の予習をしてたんだけど、確かに彼がこの映画を好評価するのは分かる!ああいう手法で撮られたらゾクゾクするし嫉妬するもん絶対!笑
芦田太郎さんは「あいつ今何してる?」のディレクターで生みの親。若いのに、凄い。
着眼点、良い。私もやりたい。
という事で、勝手にちょっと嫉妬心を持っている彼の、映画記録をマーク中なのです。
点数を付けてるのは彼の影響。笑
 
そんなこんなで私は、この映画また観たい。
89点