ブログネタ:最近デビューしたこと教えて
参加中会場が真っ暗になった瞬間。
「じゅんちゃーんヾ(o´・Д・`o)ノ━.+゚*。」
「じゅんーヾ(o´・Д・`o)ノ━.+゚*。」
あっちこっちから黄色い声が。
中にはおっさんの声も。
僕は一瞬、ジャニーズのライブに間違って来てしまったと思って、
チケットを確認しました。 じゅん?嵐かな?なーんて思って。
けど出てきたのはマツジュンではなく、 出てきたのはこの男。
「こんな豪雨の中、よく来ましたねぇ~。よっぽど、娯楽がないんですかねぇ~」

・・・イナジュンだ。
「どうも稲川淳二です。」
毎年、この時期になると、全国ツアーを始めまるんです。
青年会館(東京)では二日間公演を行うんですが、
まさに満員御霊。
「8月にもあったんですけど、手を抜いちゃってね、今日は体調が良いんで、来た人は正解です」
ちゃんとやれよ。
「しかも、きれいな娘が多いからねぇ、面白い話をしてあげましょうかねぇ」
もうノリノリじゃん。
イナジュンは芸歴、失礼、霊歴18年なんですが、
浦飯幽助より長い。
毎年、1000種類もの怪談の中から、その会場の雰囲気に
合う怪談をチョイスして、お客さんを飽きさせない。
常連さんになると、今年のライブで10回来てる人もいるらしい。
だからイナジュンも
「本当、気持ち悪いんですよぉ~」
「今、そこで笑ってる夫婦の方なんですけど、新幹線で何回か会ったんです」
とファンを怖がっていた。
今日語っていただいた怪談は全部で4つ。
でも1つ1つに、拍手が全く起こらないんです。
『な~んか変だなぁσ(゜∀゜)...。』なんて思いつつも
怪談だから、拍手とかは違うのかと
心の拍手を送りました。
で、恒例の心霊写真コーナーの話なんですが、
最初はあえて、嘘の心霊写真を紹介するんですね。
「これを子供たちが送ってくれましてねぇ~」
見ると、小学校の遠足の写真。
「これどこがおかしいか分かりますか?」
会場の中で、きれいな女性を指して、答えを促す。
「目のところ(☆・Д・)σ」と即答で答える女性。
バカヤロウ、それはモザイクです。お客さんもユーモア満載。
「葉っぱのところに写ってるって、手紙をくれたんですよ~」と続けるイナジュン。
確かに白っぽく丸いものが浮かびあがってる。
「でもね、これ、ただの葉っぱの光なんです」
なーんだ、つまんねーの
「けど、子供たちがせっかく送ってくれたんですよ、心霊写真じゃないよなんて言えません」
「だから、僕ね、手紙送ってやりましたよ。わぁ~、怖いね~、よく撮れたねぇ…って」
イナジュンの優しさに会場が温かくなりました。
なんて器の大きな方だろう。
もちろん心温まる話だけではない。
最後にとびきり怖い写真を見せていただき、
場内は再び緊張感で包まれた。
それは、沼の中から浮かび上がる女性の顔が毎年少しずつ動いているという写真。
最初は横向きだったのだが、
だんだんと顔を真正面に向けてきているらしい。
これにはゾッとした。
是非、顔が一周して後ろ向きになる前に見てほしい。
「今日は、皆さん拍手をくれませんでしたね。だから、僕心配になってきましてね・・・」
「話を終えても僕のこと、じーっと見つめてくる。参りましたね。」
やっぱり拍手はするべきだったんだ。
ここでようやく拍手が起こって、イナジュンは笑って消えた。
外に出ると、一瞬で吹き飛ばされる傘。
もしや、この天候もイナジュンが巻き起こしたのか。
だとしたら偉い迷惑だ。
これぞ「嵐」のライブ