おはようございます、oryziasです。


今回は2024冬アニメの総括記事です。今期完走した作品は3本。まずはその3本をランキング形式で振り返ります。


3位 薬屋のひとりごと

2クールしっかり見て良かったなと思いました。正直秋クールの終わり頃には、この作品はどこかで切ることになるかもなと思っていました。

一気に面白くなったのは、やっぱり羅漢の存在でしょうね。19話で一気に心を掴まれました。この作品にこれだけ人間臭いキャラが出てくると思っていなかったので。

2クールかけてやってきた様々な事件がつながるという点でも、19話は一つの山場だったと思います。まだ回収していない伏線も結構あるので、2期も楽しみですね。

とにかく、絵が綺麗な作品でした。非常に色にこだわるアニメだったなと。楼蘭妃の登場のシーンは印象的でした。モノクロームの雪道の中で楼蘭妃の紅い傘だけが色を放っているシーン。

しかし、止め絵は綺麗でしたが、動きは少し苦手だったかなと。1期のOPもそうでしたが、最終話の猫猫の舞も、うーん...。カメラワークが微妙な感じがしましたね。まあ、動きが主眼の作品ではないのですが。

とはいえ、さすが秋クールを完走しきっただけはあって、強い作品だったなと思います。2期も視聴していく予定です。


2位 アンデッドアンラック

いやあ、面白かったですね。こんな突拍子もない作品なのに、ものすごく丁寧に物語が描かれていくのがすごいです。

最終話の完走記事にも書きましたが、本当に物語内の要素を全部ちゃんと使い切るんですよね。話の筋が綺麗。「君に伝われ」までしっかり使ってきたのは本当に驚きでした。

そして、話の筋が綺麗なだけでなく、ちゃんとそこに感情が乗るからこの作品は面白いんです。力の決断、タチアナのUNJUSTICEを利用した戦術、悪役になり切れないリップ、一人に戻ってでも助けた久能明、どのシーンをとっても、それぞれのキャラの感情がこれでもかというほど味わえるのがこの作品の良いところです。

これも2期が来そうですよね。また、続報を待ってます。


1位 僕の心のヤバいやつ

うーん、まあ仕方ないですよね。2期になってもパワーは落ちず、むしろここまでやらないとダメだっただろうという感じすら受けます。

今回は、市川が頑張るシーンが良かったかな。卒業式での送辞のシーンが一番のお気に入りです。今まではずっと誰にも話しかけずに一人で過ごしてきた市川が、覚悟を決めて、原稿を見ずに、自分の思いの丈を話すシーンは、市川の成長をこれでもかというほど描いた名シーンだと思います。無性に泣けて、あれはダメでした。

とにかく、中学生の思春期の心理状態を描くことに長けてるんですよね。大人になって失ってしまった熱さというか、そういうものがいっぱい詰まっている。大事な予定をキャンセルしてまで、好きな人のために修学旅行に参加して、でも落ち込んじゃう。中学生っぽい心理状態。でも、どこかそういった感情が懐かしく、そしてどこか要領よく生きられるようになってしまった大人目線でみると羨ましく感じるんですよね。

2023の個人的1位の作品ですから、2024冬クールもしっかり1位を取ったと言う感じです。さすがの出来でした。また3期があれば。


2023秋クールは8本の完走作品がありましたが、今回は3本。しかもその中で冬スタートの作品なしと厳しいクールになりました。全アニメを見るようになって、かなり舌が肥えてきてしまっている自覚はあります。完走するまでの基準がかなり高くなってきてるんでしょうね。

春クールはどうなるか...。また春アニメ1話感想記事書いていくので、よろしくお願いします。ありがとうございました。