こんばんは、oryziasです。


2023秋クールのアニメを全て見終えたので、総まとめの記事です。秋は全部で8本のアニメを完走しました。今までの倍ぐらいの完走作品が出て、嬉しい限りです。まずはその8本をランキング形式で振り返ります。


8位 アンダーニンジャ

本来、あまり得意でないジャンルの作品なのですが、「一般人がめちゃくちゃすごいアクションをする」という絵面が面白くて、結局完走してしまいました。登場人物が全員どこかひねくれていて、そのダウナー系のやり取りがクセになる感じです。

ただ、雰囲気を楽しむという感じで、物語の構図はよく分からなかったです。UNとNINが対立しているぐらいのことは分かるのですが。AI搭載のバイクも、少なくとも1クールの間ではよく活躍しないまま終わっちゃいましたし、要素を活かしきれてる感じもなかった。1クール楽しめたからいいかなと、そんな感じです。2期があっても視聴しないかもしれません。


7位 薬屋のひとりごと

中国の後宮をモチーフにしたものとしては、かなりカジュアルに仕上げている作品。「宦官」など、結構中国史のワードも出てくるので、世界史選択の人間としてはワクワクしながら見ていました。

なろう系の作品ですが、転生などはなく、自分の身につけた知識を武器に事件を解決していく物語。チートで無双したりする作品よりはよっぽど見やすいです。なろう系の雰囲気はありますが、これなら全然一般人でも受け入れられやすいと思います。

ただ、やはりこれも、そういう雰囲気を楽しむ感じなんですよね。ミステリー作品とまでは言えない、もう少しふわっとした事件、そしてふわっとした解決という感じ。

でも、絵はものすごく綺麗で、ぼんやり見る分にはちょうどいい感じがします。冬から2クール目が始まるので、そちらもチェックする予定です。


6位 ダークギャザリング

悪霊バトルものという、かなり新しいジャンルを創り出した作品。2クール目からかなり火力が上がり、扱うエピソードも、「地上波で流して大丈夫...?」という、かなり尖ったものが増えた印象でした。

悪霊同士のバトルは、2クール目の方が面白かったですね。この作品がどういう風にすれば面白くなるか、作者も読者も分かってきたような感触。それだけに、それが一気に爆発しそうな京都編が1期では見られなかったのは残念。2期が制作されることを楽しみに待ってます。


5位 ウマ娘プリティーダービーSeason3

ウマ娘も人気コンテンツになり、ついに3期が作られるほどに。ただ、私は3期は期待していたほどではなかったかなと。というのも、2期のクオリティが高すぎたんですよね。ツインターボのオールカマーとトウカイテイオーという、何の関係もない要素をつなぎ合わせて物語を作ったり、トウカイテイオーの有馬記念とメジロマックイーンを繋げたり。誰かが誰かを勇気づける展開に心をガツンと揺さぶられたのが2期でした。


あと、新キャラの発表会みたいになっちゃったのも惜しかった。「今日は誰が発表されるんだろう」みたいなところに注力されてるような感じを若干受けました。

せっかくサウンズオブアースも登場したので、2期のツインターボ並みに活躍して欲しかったなあ...。


まあ、でもやっぱりサトノダイヤモンドの菊花賞は凄かったし、シュヴァルグランのジャパンCの独白は気合い入ってたし、キタサンブラックの有馬記念の「勝ちたい!」は鬼気迫るものがありました。素晴らしかったです。


4位 るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-

2クール目は御庭番衆のような、中ぐらいの長さのお話はなく、短編集的な感じでしたね。個人的には「第零幕」が好きでした。

また、大久保利通や斎藤一など、実際の江戸末期〜明治にかけて活躍した人物も登場して、特に斎藤一はこんなガッツリ登場させちゃっていいのかというぐらいでしたから、驚きでしたね。そしてまた、史実には忠実に、そこに脚色を加えて描くので、明治の日本を楽しみながら知ることができて、そこも満足ポイントでした。

2期も決定し、これから人気も高い志々雄編ということなので、また期待したいと思います。


3位 オーバーテイク!

1話の出来が凄まじかったですね。車の中での雪平と孝哉のやりとり、レース中の熱狂、人を撮れない孝哉が思わずシャッターを切るシーン。どれをとってもピカイチで、今期1位はこれかもしれないと思っていました。

まあ、なかなかその1話のクオリティを維持するのは難しいもので、絵はずっと綺麗ですし、話も魅力的でしたが、1話ほど光るものはその後にはなかったかなと。個人的には、マラソン大会ぐらいまでが好きでしたね。

やっぱり、孝哉の東日本大震災の話と、悠のレースの話で軸がちょっとブレたのが、微妙だったかもしれません。特にその2要素が繋がることなく、別々で進行しましたから。

それでも最終話のレースシーンは良かったです。「応援」がテーマの作品だったと気付かされる部分もあり、結構胸が熱くなりました。


2位 アンデッドアンラック

放送当初から期待していた作品ですが、期待以上に良かったです。アンディがめちゃくちゃ紳士なのがいいですね。

ジーナ戦も良かったし、UMAスポイルとの戦いで、ゾンビと化した保育所の先生のお話もめちゃくちゃ良かった。ゾンビのお話で、ゾンビ側にここまで感情移入することってあんまりなくて、あっても「ゾンビになって可哀想」止まりでしたから。ゾンビになっても自らの意思でスポイルに捨て身の攻撃を仕掛けるというのは、ものすごく良いパンチをもらった気分でした。

基本は能力バトルものなのですが、そこに登場人物たちの熱が乗るのがいいですね。今期のアンダーニンジャにはその熱があんまり無かった。ジーナの最期にアンディがジーナを抱きしめるシーンは互いの熱を感じる瞬間。やっぱり、感情をむき出しにするお話の方が私は好きだと感じましたね。

冬から2クール目が始まるので、楽しみな作品です。


1位 16bitセンセーション ANOTHER LAYER

正直、群雄割拠の今期の中で、この作品が1番上に来るとは思ってませんでしたが、今期はこの作品が1位となりました。素晴らしい作品でしたね。

アンデッドアンラックで言った「熱」を最も感じたのがこの作品でした。6話のマモルを説得するコノハのシーン、12話で変わり果てた世界と冬夜の境遇を聞いて泣き出すコノハのシーン、このほか、ビシッと決めるところでしっかり決めていた印象です。

やっぱり古賀葵さんの演技がすごかったですね。ちょっと声が崩れるほどの熱烈な演技、今期で一番印象に残ったと言っても過言ではありません。本当に素晴らしかった。

作中でも、人間のもつ「熱」についての言及がありました。「想像力こそ人間を人間たらしめている」というところまで、この作品が踏み込むと思っていなかったので、ここはかなり驚きポイントでした。

アニメーションとしても、葬送のフリーレンや薬屋のひとりごとのような美麗さ、動きの流麗さは無くても、逆に枚数が少ないからこそできるコミカルな動きをやっていて、「技」を感じる瞬間が多かったです。私はOPアニメーションがかなり気に入っています。

素晴らしい作品でした、ありがとうございました。


以上、8作品を完走しました。

まとめとしては、今期は異世界転生ものが少なく、私好みの作品がすごく多かったのかなと思います。葬送のフリーレンが世間的な覇権アニメということにはなりそうですね。個人的には、「初回から2時間放送」みたいな作戦を取る作品が増えてきた印象。春の覇権「推しの子」もそれでしたからね。

割と、ジャンルもばらけていて、どんな人でもどれか好きな作品があるんじゃないかなというクールだったと思います。


最後におまけで、2023年個人的アニメランキングを載せて終わりにします。2023年は16作品完走しました。ありがとうございました。


1位 僕の心のヤバいやつ

2位 もういっぽん!

3位 16bitセンセーション ANOTHER LAYER

4位 アンデッドアンラック

5位 ブルーロック

6位 オーバーテイク!

7位 るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-

8位 ウマ娘プリティーダービーSeason3

9位 カワイスギクライシス

10位 ダークギャザリング

11位 地獄楽

12位 薬屋のひとりごと

13位 アンデッドガール・マーダーファルス

14位 氷属性男子とクールな同僚女子

15位 スキップとローファー

16位 アンダーニンジャ