手術をしてから2か月後、退院してから2週間後初受診。
事前に準備した質問
①膵臓の病理結果 (リンパ節転移は? G1?G2? 腫瘍の大きさは?)
②大腸粘膜下腫瘍の件
③神経鞘腫の検査
④腎臓がん疑いの件
⑤生ものを食べていいか。
⑥背中が痛いのでマッサージに言ってよいか。
⑦腹筋をしてもいいか。
⑧5年経過すると内科に戻るのか
⑨内科に半年に1度のチェックアップになるのあ。
ドキドキしながら呼ばれるのを待つ
D:ど~ぞ~。
私:こんにちは。
D: お~元気そうだね。
私:はい、おかげさまで。
D:体調は?
私:よくなってきました。退院後最初は大変でしたけど。
D:息切れとかすごかったんじゃない?
私:そうなんです。あとは、ごはん食べた後は左脇が痛むことが多いです。
おなかも伸びません。背中の真ん中が痛いです。
D:おなかの傷を見せて。
私:はい。(突然で動揺した)いいパンツ履いてくればよかった。
D:そんなところまで見ないよ。うん、きれいですね。
私:よかったです。
D:(パソコンの画面を私に向けて)
はい、これが手術で取った膵臓です。写真撮ってもいいですよ。
私:(突然でまた動揺して)うわぁ、怖いから見られないです。ちょっと待って!
秒で息を整える。ふ~。
D:ここに腫瘍があるでしょ。こんなにいろいろとっちゃってごめんね。
私:(心の中の声)・・・ごめんねって言ったって、仕方がないでしょう。
D:病理検査の結果も出ています。G1、ki67は2~3% リンパ節転移はなしだって。
私:よかったです。
でも、手術前はki67は1%だったから、癌が進行したということでしょうか。
D:そうではなくて、これはホットスポットと言って…、
とホットスポットの説明があった。納得。
無治療で5年経過すると治癒したとみなされます。
私:G2はki67が3%~だと思うのですが、なぜ私はG1なのですか。
D:そこは微妙なところなんだよね。
私:G2だと術後抗がん剤治療を勧められるってブログで読んだので、気になります。
D:それ、はじめて聞いた。
私:では、抗がん剤しなくていいのですか?
D:しなくていいです。
今使ってしまったら、再発した時に使う抗がん剤の選択肢が1つ減ってしまうから。
私:わかりました。5年間先生に診て頂けるのですか。
D:そうです。最初の2年間は3か月に1度、その後は半年に1度検査をします。
頑張って通ってきてね。
私:腎臓がん疑いっていう言葉はCT検査の度に書かれるんですか。
D:そう。
私:大腸と神経鞘腫の検査を大学病院で受ける予定なのですが、一緒に診てもらえますか。
D:そうしよう。向こうの先生に手紙書いておくよ。
私:ありがとごうざいます。マッサージに行ったり、腹筋したりしてもいいですか。
D:やめたほうがいいです。マッサージは逆効果。腹筋はまだ早いです。
私:生もの食べてもいいですか。
D:どんどん食べて下さい。
悪いところ全部取っちゃったから、後は仕事復帰するまで体調を整えて下さいね。
一度に食べる量を少し少な目に。たくさん食べすぎると詰まってしまうからね。
私:わかりました。ありがとうございました。
会計に向かおうとすると、看護師さんに呼び止められ、待合の椅子に座るよう言われる。
「手術がんばられましたね。結果が良くて良かったですね。
みなさん、手術した後病理結果が出るまでは安心できないと言いますから」と。続けて、
「私は、〇〇さんが(手術前内科スペシャリストの)先生に手術してもいいか受診した時に
いた看護師です。」と言われ、ああ!と思い出した。あの時私は最後の患者で、
時間がかかってしまい、先生がこの看護師さんに遅くなってすみませんと言っていた。
手術前のあのどうしようもない不安な気持ちを思い出してしまい、頑張ったねと言われて
思わず泣いてしまった。
主治医の先生の前では泣かないって決めていたから、張りつめていた気持ちが
切れてしまった。
そう、私手術頑張ったし(寝ていただけだけど)、病理検査結果出るまで心配だったんだ。
退院してヨロヨロしながら毎日回復に努めてきたし、私頑張ったんだよ!みたいな。
もう一つ、患者の私を手術前あんなに不安にさせたくせに、頑張られましたねって何?、
とも思ってしまった。
あのインターネット内科医がもっと頑張って、きちんと検査をしていれば、
私はあんなに不安にならずに済んだし、
手術間際になってあちこち行って調べなくてよかったんじゃないの?
頑張るのは私じゃなくて、そちらだったんですよ。って。
今となっては何だけど、
どうしてこの看護師さんは病室を出てわざわざ私に声をかけたのか?
みんなにそうするシステムなのだろうか?
最初は「なぜ看護師さんにそんなこと言われるのかな?」思った。
私が怪しい患者に見えたのか?
主治医の命令なのか?
「頑張ったね」と言われて、「よかったです」と素直に思えない自分も嫌だけど
なんか納得ができなかったのもまた事実。