祝・退院! | 膵神経内分泌腫瘍に一人で立ち向かっている記録 

膵神経内分泌腫瘍に一人で立ち向かっている記録 

人間ドックで偶然膵神経内分泌腫瘍が見つかりました。検査後、腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術を受け、非機能性G1と診断されました。経過観察中です。

DAY21

 手術後19日目

 

 主治医の先生から退院しても大丈夫と言われてから4日が過ぎた。

 今日がいよいよ退院の日。

 

 夕べ荷物をまとめ、エスパー伊藤が入りそうな大きなカバンを再現できた。

 最後の朝ごはんは見ただけでさようなら。(ごめんなさい)もう食べたくなかった。

 

 パジャマから着替え、久しぶりにメイクをした。やっぱり痩せたな。

 入院・手術で5キロ落ちた。顔が一回り小さくなったし、目がくぼんでしまった。

 

 

 

 あとは主治医の先生を待つばかり。お願いしてあった記念写真。忘れてしまったかな?

 と思ったら、白衣を翻して、デレク登場!

 着替えをすでに済ませていたら、さすが!と言われてしまった。何がかはわからないけど。

 そして、手術して頂いたお礼を言って、記念写真を2枚撮った。

 観光客みたいに二人でピースして。

 愛しのデレクと撮れたのに、私の表情硬い。(泣) 

 元気になった記念。第二の人生の幕開け記念。

 ついでに握手をしてほしいとお願いした。

 なんか静電気でバチってなってびっくりした。(笑)

 神の手に触れてしまったぞ。ご利益あると思いたい。きっとある!

 

 そして、お別れはあっけなく。

 私:先生ありがとうございました。お世話になりました。

 D: おめでとうございます。悪いところ全部とっちゃったからね。

   (この先も)たぶん大丈夫だと思うけど。外来の予約を2週間後に入れたから

   それまで家でゆっくり休んでね。

 私:わかりました。先生、私、大丈夫かな・・・と言って泣いてしまった。

 D:大丈夫。頑張ってね。

 私:はい。頑張ります。

 

 先生の優しい笑顔の見納め。

 

 病棟の看護師さんにも挨拶したかったけれど、次の入院患者さんを待つ準備で忙しそうだったため

 声をかけることができなかった。これが日常なのだろうけど。

 

 もう二度とここには来たくない。これが最後。

 おなかの傷が硬い。本当に手術したと実感する。

 それ以外は元気。

 

 待合室で久しぶりに兄に会う。

 ちょっと痩せたなと言われたけど、外に出られるのが嬉しくて話も上の空。

 お祝いに何を食べたいか聞かれたけれど、早く家に帰って自分のベッドで眠りたかったから

 スーパーに立ち寄り総菜を買って帰った。

 

 家に帰る途中実家にも立ち寄り、両親と弟に会った。元気になって会えてうれしかった。

 

 色々な人に支えられてこの日を迎えられた。深く感謝したい。