膵神経内分泌腫瘍が確定し、手術をすることに決めてから
どのように受診手続したのか定かではないが、
精神科を受診した。
受診理由は1つ。手術の痛みで気が狂ってしまうのではないかと心配だったから。
始めは患者相談センターに話を聞いてもらい、不安を話していたと思う。
ある時心理士さんと話すことになった。この病院では心理士さんと話す時には
精神科受診が必須となっているらしい。
手術の前には、何で病気になってしまったのか怒りや悲しみや不安を聞いてもらい、
心が軽くなった気がした。
入院中も手術前後に見舞ってもらった。精神科の先生には痛みに耐えられるかの不安
を訴え、薬でコントロールできるからと言われた。(結局コントロールはできなかったけど)
一度その先生以外の先生(部長先生)に診察して頂いた時に、「痛いよ~」と笑って言われた
けど、そうか、と覚悟ができた。本当に痛かったけども。
今となっては、そんなことで精神科を受診してよかったのかと考えちゃうけど、
当時は少しでも気持ちを正常に保たなくてはと、藁をもすがる気持ちだったと思う。
退院後は、もしも再発したらに備え、保険的な感じで受診を続けている。
心理士さんとの面談もセットで。もっと具合の悪い人もいることは承知だけれど、
今は甘えさせてもらっている。
がんサバイバーの友人とも精神科や相談窓口の利用について話すことがある。
診断されたばかりの時にはとにかく不安で、パンフレットの隅に書かれた相談窓口
なんかに電話してしまったことがあったとか、精神科受診って抵抗があったけど
聞いてもらってよかったとか、そうそう!、わたしもおなじ!なんて言って。
使えるものは使って、頑張って気持ちのバランスをとっていたんだと思うし
これからもそれは変わらないと思う。