町は否が応でもクリスマス。
クリスマスは「今年は用意できないよ」「お祭り騒ぎする性格じゃないよ」と思っていても結局は嬉しい。
接客業のころからカップルで買い物に来るお客さんに幸せな気持ちになっていた。
クリスマスが近づいて思い出したように友だちに会いたい。
今年、地元に帰ったのは二度。友だちに会ったのは一度。
ブリジット・ジョーンズの日記に出てくる友だちみたいな友だちに会いたくなった。
シンディ・ローパーの歌みたいに地元に帰りたい。
オットに内緒の貯金で帰ろうかな。
今日、帰ろうかな。
友だちに会いたくて東京へ日帰りしたこともあったっけ。
きのうの夜から気もそぞろだった。
近くて遠い…。
諦めるつもりで電話した。
高校以来の友だちが「姐さん、やっぱり変わってる」と笑う笑い声を耳を澄ませて聞いた。
名字で呼ばないのは結婚して名前が変わったから?
「あいつはあんな奴やね」「あいつはどうしてる?」とりとめもなく話し、「友だちだから間違えてもいい」良いことを言うと思ったんだけど何の話でだっけ?
あの子、あの人、あいつに会いたい。
友だちに会う計画を立てよう。
分からない。
明日にはこっそり帰ってるかもしれないけれど。
お金を内緒で借りて帰って、こってり絞られてから帰れていないオットのことも考えてあげなきゃね。