1.忘れてしまえることは忘れてしまえ
忘れられないものばかり
桜のもとに横たわれ
抱きしめて 眠らせて
彼岸へ帰せ
桜 桜 20年前に
桜 桜 見たものを話せ
桜 桜 50年前に
桜 桜 見たものを話せ
2.別れを告げて消えてゆくものはない
思いがけないことばかり
残されることが生きること
抱きしめて 眠らせて
彼岸へ帰せ
桜 桜 100年も前に
桜 桜 見たものを話せ
桜 桜 200年前に
桜 桜 見たものを話せ
桜 桜 果てしなく前に
桜 桜 見たものを話せ
「紫の桜」(Jakaranda)
中島みゆき(2002)
作詞・作曲:中島みゆき
©1998 by YAMAHA MUSIC PUBLISHING, INC.
All Rights Reserved. International Copyright Secured.
↑『夜会VOL.10 海嘯』の劇中歌として歌われた
桜の季節が終わってしまいましたね…
北海道や東北では まだ 楽しめるのでしょうか?
1998年に、中島みゆきさんのライフワーク『夜会 VOL.10 海嘯』の為に
書かれたこの楽曲は、桜のことを 歌っているのではなく、
ジャカランダという花のことを 歌っているのだそうです
↑2002年のアルバム『おとぎばなし-Fairy Ring-』でセルフカバー
ジャカランダの見頃は、だいたい5月下旬~6月末頃(その年によって多少前後する)
日本では、熱海、宮崎、長崎で 見られるようですが、
アフリカ、ヨーロッパでは ポルトガル、南米では ブラジルが 有名です
↑桜と見紛う風景
遠くから見ると、紫色の桜に見えるかもしれませんが、
桜は バラ科の花で、
ジャカランダは ノウゼンカズラ科の花です
余談ですがこの「紫の桜」、『夜会 VOL.10 海嘯』では
サビの部分から がなりながら歌い始めるのですが、
中島みゆきさん演じる水上繭(本名:山階繭)は、病(おそらく結核)を患っているのに、
迫力のある歌い方で熱唱します
大丈夫なの?と思いますが、案の定
その後、お身体にさわって苦しみます
新たなアレンジでレコーディングされた2002年のアルバム
『おとぎばなし-Fairy Ring-』では、驚く程静かな歌い方になっています
激しい歌い方か、静かな歌い方か
これは 好みが別れるかと思いますが、わたしは 激しい歌い方の方が好きです
ただ、アルバムの静かな歌い方の方が 幻想的な情景が 浮かんできます
これから、ジャカランダの季節になります
わたしは 実際には 見たことは ありませんが、
一度は生で 見てみたいと思います
出来れば、わたしは ヨーロッパが好きなので、
ポルトガルのジャカランダを 見てみとうございます