和子「ちょっとここでまっててくれる?」

勇翔「あ・・ああ!大丈夫、待ってるよ」

和子「じゃあまっててね」

そう言うと、和子は向日葵が咲く

家に向かっていった。

・・約10分くらいたった頃

和子が戻ってきた。

和子「おまたせ、少しだけどじゃがいも

とお茶もってきたよ」

勇翔「ありがとう・・なぜ僕に?」

和子「あなたは私の弟に似てるの」

勇翔「・・弟?」

和子「そう、弟はね駆逐艦に乗ってたの」

和子「駆逐艦夕立、ガダルカナル島や

ソロモン海戦で活躍したの・・」

和子「それから・・重巡洋艦ポートランド

の砲撃にあって・・行方がわからないの」

勇翔「行方がわからないか・・言葉が

みつからないけど・・生きてるよ・・」

和子「いいのよ・・弟の意思だもの」

勇翔「・・じゃがいもとお茶ありがとう」

勇翔「あのさ、信じてもらえないと思うけど

日本は・・日本は負けるんだよ」

和子「・・日本が負ける?」

勇翔「和子さん、へんなこときくけど

ここの場所はどこなんだい?」

和子「広島市の古田小の近く」

勇翔「・・あと5日後、広島は

原爆がおちる、はやく逃げてくれ!」

和子「原爆?何それ?」

勇翔「原子爆弾だよ、その後長崎県に

もう一つおとす」

勇翔「和子さん、信じてくれないかも

しれないけど僕は和子さんが生きてる

時代の約77年後の未来からきたんだ!」

和子は黙って話しを聞いていた。