風呂に入るとき

しばらくは

じっとして

水面の波がたたないように

じっとして

波がおさまるのを

じっとしてまった


池や湖で動かないものは
波紋ひとつたたせることなく
鏡のような水面で
じっとして

それに魅せられ
なぜか憧れていた

「今日こそ」
そんなふうに思いながら

じっとしても

やっぱりできない


じぶんの体の中は動いている


だからちいさな波紋ができてしまう


その波紋が

今となっては


生きている証拠だったと思う