GHETTOプロデュース第2弾『BigMouth』明日で千秋楽となります。
連日満員御礼本当に感謝しております。

今回の作品ダンスがかなり多いエンターテインメント。
日本ではあまりメジャーではない、男性ストリップをテーマに描いてます。

目のやり場に困った!、刺激が強い!などの意見もいっぱい頂き、有難く思います。
刺激が物足りないと言われたらどうしようと思ってたので。

今回のキャストは皆さん体と心をすり減らして魅せてくれています。
ダンスではカラダを、芝居では心を。
凄いエネルギーを出してくれています。
汗の量が尋常じゃない!
そんな彼ら、彼女らに毎日舞台はじまる前に演出の僕が言う事は、
「うわべじゃなく、心を動かして。心拍数もっとあげて。もっと疲れて。エネルギー以外何を魅せるの?」
嫌な演出家です。

僕もそうでしたが、20歳前後の時って理屈じゃないモヤモヤがありました。
なんで俺だけ。俺なんか居なくてもいんじゃないか。自分は一人ぼっちだとか、ここは俺の居場所じゃないとか、俺はもっとやれるとか、不器用に一喜一憂しながらもポッカリ空いた心の穴は残ったまま、やり場の無いエネルギーを持って。
やりたい事を見つけても言い訳を自分にいっぱいしながら生活し、やりたい事が見つからなければ今を全力で生きる気力を無くし、過去に縛られたり、全力で何かをする事をカッコ悪いと思ったりもしました。

とにかく不器用でした。

それでいっぱい傷ついて、他人もいっぱい傷つけてました。今もまだ不器用ですがね。

今回の作品の登場人物は皆不器用です。
不器用でとてもピュアです。
そんな不器用な彼らが僕は大好きです。
きっとこの作品のエンディングの後も彼らは不器用に悩みながら生きていくと思います。
でもね、思うんです。
不器用でも良くないですか?
人から見たらしょうもない事に悩んでも良くないですか?
失敗しても良くないですか?
恋愛がすべてでも良くないですか?
人生にも幸せにも正解なんて多分ないですから。
嫌な事がないと良い事も分からなくなるしね。

この作品から生きる事にもがいてるエネルギーを感じてくれれば幸いです。
そして、皆さんがもがいていくチカラの足しにちょっとでもなってくれたらいいな、なんて事をおこがましくも思ってます。

明日の千秋楽もエネルギー全開でしょう。
ついてきて下さいね。

最後に改めて、何回も観てくださっている方、遠くから来てくださった方も多く本当に感謝しております。
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