一昨年、福岡県久留米市に日赤九州血液センターが開設された。
所長に就任した清川博之医師(64)は「なぜか、新設部署に異動する巡り合わせです」と苦笑する。
振り出しは母校の九大産婦人科。出産時に母子血液不適合で黄だんを起こす新生児を治療し血液学に興味を持ち、新設の検査部に出向した。上司は東大から着任した大河内一雄教授。輸血後肝炎を初めて解明した研究者だ。エイズの発生初期、当時の厚生省研究班でエイズウイルス感染の危険があった非加熱血液製剤の転換を主張。班長の安部英
たけし
・帝京大副学長と対立したことでも知られる。
4年間の検査部勤務を終え、北九州市の産業医大に設けられる輸血部への異動話が勝手に進められた。教授に「産婦人科に戻る約束」と抗議したら、「ボランティア精神が足りないな」とかわされ、即座に受諾した。
1984年からエイズ問題が進行するニューヨーク血液センターに2年間留学。その後も福岡・北九州両血液センターで血液一筋にかかわってきた。
>>続きをよむyomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
ニュースやTV特集などでこのような方を拝見するといつも感心します。上の立場の人間になっても椅子に座ったままではなく常に自分が最先端に立って行動するという姿勢には自分も頑張らなければという気持ちにさせられます!