『テミスの不確かな法廷』


第1話再放送


前橋地裁第一支部に赴任した裁判官・安堂(松山ケンイチ)。
幼い頃、精神科医・山路(和久井映見)から自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動症(ADHD)の診断を受けた彼は、その特性を周囲に隠している。

ある日、市長が襲われる傷害事件が発生。被告人・江沢卓郎(小林虎之介)は罪を認めるはずが、初公判で一転して否認。
その急変に違和感を覚えた安堂は、特性ゆえの衝動と格闘しながら、事の真相を調べ始める。


キャスト

松山 ケンイチ

安堂清春
前橋地裁第一支部に異動してきた特例判事補。
幼少期にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受け、主治医の助言をもとに、“普通”であろうとコミュニケーションや振る舞い方を学んできた。
発達障害ゆえに社会に馴染めない彼が裁判官になったのは、法律だけは個人の特性に関わらず変わらないルールだから。
法律を学ぶことで自分も社会の一員になれると信じた。
⼀⽅で、空気を読まずに発⾔したり、突発的な⾏動をとってしまう⾃分でも抑えられない衝動から、⼈と関わることを恐れてきた。
しかし本当は⼈の気持ちを理解し、社会に溶け込みたいと思っている。 


鳴海 唯

⼩野崎乃亜
ある事件をきっかけに、東京の大手法律事務所を辞めて前橋にやってきた弁護士。
刑事事件において、起訴有罪率99.9%を誇る検察に弁護士の勝ち⽬はないが、安堂の特性をうまく利⽤すれば突破口が開けるかもしれないと彼に近づく。
しかし、安堂と向き合ううちに、彼の抱える苦悩や孤独に触れ、いつしか自身も思わぬ影響を受けていく。 


恒松 祐里

落合知佳
任官三年目にして早くも将来を嘱望されるエリート判事補・落合。
冷静かつ理論的な思考を身上とし、感情を排した判断こそ裁判官のあるべき姿だと信じている。
慣例にとらわれない安堂の言動に戸惑い、キャリアのために距離を置こうとするものの、次第に合理的な考えだけでは割り切れない“何か”が、彼女の中に芽生えていく。 


山崎 樹範

古川真司
事故を起こして亡くなった父の“汚名”を晴らしてくれた検察官に憧れ、その背中を追って検察の道へ。
自らが起訴した被告人については、求刑が実現するよう緻密に証拠を固め、追い詰めていく実直な検察官。
安堂の予測不能な言動や、それに便乗する小野崎にペースを乱されながらも、頼まれごとがあると断れないお人よしな側面を持つ。 


山田 真歩

八雲恭子
前橋地方裁判所第一支部の主任書記官。
書類作成や判決文のチェックなど、裁判官が円滑に裁判を進められるよう幅広い業務を担う。
裁判官室では、ベテランらしく場の空気を読みながら、行き過ぎた発言には時に的確な“ツッコミ”を入れる。 


葉山 奨之

荻原朝陽
前橋地方裁判所第一支部の書記官。
高い情報収集力を持ち、うわさ話にも精通した“人なつっこい”タイプ。
持ち前の情報力と気さくさで裁判官を支える一方、予測不能な安堂の言動に日々、翻弄されている。 


小木 茂光

結城英俊
最高検察庁の次長検事。
若手時代から重要な供述を引き出す“割り屋”の能力に優れ、数々の重大事件で結果を残してきた。
冷静かつ的確な判断力も組織内で高く評価され、検察ナンバー3にあたる次長検事の地位に上り詰める。
かつて起訴し、供述を引き出して死刑判決に導いた元死刑囚の遺族から再審の動きがあると知り、警戒心を募らせる。 


入山 法子

安堂朋子
安堂清春の母。
専業主婦として息子を育てるなか、周囲の子どもと違う点や、うまくコミュニケーションが取れない理由が分からず苦悩してきた。
清春が13歳のときに発達障害の診断を受けたことで、ようやくその“理由”にたどり着き、長年の戸惑いに答えが与えられるが・・・。 


市川 実日子

津村綾乃
前橋地方裁判所第一支部の執行官。
確定した判決や命令に従わない相手に対し、財産の差し押さえや家屋の明け渡しなどを確実に執行させる役割を担うため、「取り立て屋」と揶揄(やゆ)されることもある。
執行ごとに手数料収入が発生する独自の給与制度から、正義感よりも現実的な損得勘定で動く一面も。
赴任してきた“変わり者”安堂の噂(うわさ)を聞きつけ接触を図るが、敵か味方か、その真意は謎に包まれている。 


和久井 映見

山路薫子
精神科医。
安堂が13歳の時に出会い、彼の発達障害を診断して以来、ずっと経過を見守り、相談に乗り続けてきた、安堂が唯一心を許せる存在。
一方で、かつて自身が担当した精神鑑定の結果によってもたらされた悲劇を今も胸に抱えている。
安堂への寄り添いと自身の葛藤――温かさと影の両面を持つ人物。 


遠藤 憲一

門倉茂
前橋地方裁判所第一支部の部長判事であり、安堂の上司。
かつては「伝説の反逆児」と呼ばれ、反骨精神にあふれる裁判官として知られていた。
定年まであと二年、平穏な日々を願っていたが、安堂が赴任にしてきたことによって、胸の奥でひそやかに眠っていた感覚が揺り動かされる。 


1話ゲスト

 小林 虎之介

江沢卓郎
ガソリンスタンドでアルバイトをする青年。
市長に対する傷害および詐欺未遂の容疑で検察に起訴され、被告人として安堂が担当する裁判に出廷する。
しかし、自分を弁護する弁護人への協力を拒み・・・。 


スタッフ

【原作】 
直島翔 「テミスの不確かな法廷」

【脚本】 
浜田秀哉 

【音楽】
 jizue

【演出】
吉川久岳(ランプ)
山下和徳
相良健一
富澤昭文 

【制作統括】 
橋立聖史(ランプ)
神林伸太郎(NHKエンタープライズ)
渡辺悟(NHK)