『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』


第6話

新宿の雑居ビルの屋上から少女(白本彩奈)が飛び降り、命を絶った。
所持品もなく身元は不明だが、少女の地雷系メイクとファッションから、トー横キッズの可能性が高い。
もし彼女が家出していたなら、ご家族が捜しているかもしれない……桜(小芝風花)と真(大島優子)は、身元につながる手掛かりを探すため、武藤(半海一晃)が描いた似顔絵を手に新宿歌舞伎町のトー横へ向かう。

しかし、警察を嫌うキッズたちは、桜たちが話し掛けても空返事をするだけでまともに相手をしてくれない。
唯一わかったことは、亡くなった少女がキッズたちの間で『キイちゃん』と呼ばれていたことだけ。
彼女の本名や連絡先を知る者は誰もない……それがトー横では“当たり前”なのだとキッズたちは口をそろえる。
途方に暮れる桜と真の前に、科捜研の所長・早瀬(高島礼子)が現れる。
早瀬は日頃からトー横に通い詰め、キッズたちの悩み相談に乗っているらしい。
「どうしてそんなこと?」と尋ねる桜に、
「ちょっとした罪滅ぼしね」と意味深な返事をする早瀬は、キッズたちと話がしたければ、ありのままの彼らを知ることが先決だと言う。

そんな中、キイちゃんと親しかったという地雷系メイクにマスク姿の少女ハルピ(莉子)を見つけた桜と真は、ハルピが持っているキイちゃんのスマホを見せてもらおうとするが、
「ありえないし」と拒絶されてしまう。
「キイちゃんは、家になんか帰りたくないよ、絶対に」と、遺骨を家族の元へ帰すことに反対するハルピは、それきり口を閉ざし……。
ハルピともっと話がしたい桜は、
「まずは自分がトー横のみんなのありのままに、なる」と意を決し、地雷系メイクで歌舞伎町に現れる!!

昨日まで笑っていた少女が突然命を絶ったのはなぜ!?
真相解明に奔走する桜と真!
その裏で、身元不明人相談室には不穏な空気が漂い始め――。