『Destiny』


第2話

「横浜地検」中央支部の検事・西村奏(石原さとみ)が担当している違法薬物の売買事件の被疑者が大物政治家の次男ということが発覚。
にわかに世間の注目を集めることになる。
是が非でも起訴に持ち込まなければならない事件だが、被疑者は逮捕時、薬物を所持しておらず、犯行を否認。
共犯者の供述しか取れていない状況の奏は、
「これで裁判がもつと思っているのか」と、支部長の大畑節子(高畑淳子)に叱責されてしまう。 

悔しさと焦りから、帰宅後も事件で頭がいっぱいの奏。
すると帰宅した恋人・奥田貴志(安藤政信)から、
「そろそろ結婚しない?」と切り出される。
突然のプロポーズに、思わずぼう然とする奏だが、ふと12年前、貴志と出会った日のことを思い出す――。 

長野の大自然の中で、初めてできた仲間と青春を謳歌し、初めて恋を知った大学時代。
そしてある衝撃的な事件を境に、当時の恋人・野木真樹(亀梨和也)が姿を消してしまったあの日…生きているのに死んでいるような時間を送っていた奏は、ロースクールの受験にも失敗。
絶望と無気力に苛まれた挙げ句、倒れてしまう。そんな奏を助けてくれたのが、当時大学病院勤務の研修医・貴志だった。 

そんな時、姿を消していた真樹が現れる。
衝撃の事件から12年、長い年月を経てついに再会を果たした奏と真樹。
これを機に、封印してきたはずの事件の真相を巡り、2人の運命も大きく動き始める――。